第八話 第三十七部 攻め立てろ!
能登「うわっ!」
府中キャプテンの打球はファーストの頭を超えてライト線に飛んでいった。これは切れなさそうだ。そしてゆっくりとホームに向かって伊沢が走っていく。
ポーン フェア!
伊沢「しゃあああ!」
三塁ランナーの伊沢が帰ってきて3対5、二点差に広げていった。
芦毛「府中! セカンドまでいけるぞ!」
府中先輩はそのままセカンドに向かっていった。ライトからの返球も帰ってくるが、優々にセカンドベースまで到達していた。こうなってしまえばもうこっちのペースだ。ドンドンせめてって!
ギィイイイン!
ガキィイイン!
海鳳と池之宮が立て続けにヒット。海鳳のヒットで府中キャプテンが帰ってきて3対6、なおもノーアウト一塁。さすがにこの状況に耐えかねた相手の監督はピッチャー交代を命じた。サードとピッチャーが交代して、ピッチャーは徳川が入った。
シューーーバシン!
新天「威力なかなかあるね…。」
さすがにピッチャーの球速は投球慣れしてないだけあって遅い。でもミットの音は良い音がしている。さすが皆パワーがあるだけはある…。
プレイ!
五番の新天が入ってプレイが再開された。新天ならきっと力で持っていってくれるだろう。パワーがあるし…。
シュッ
池之宮「っあ、やべっ!」
ああっ、池之宮が牽制で引っかかってしまった! しかもなんで足が遅いのを自覚してるのにあんな大きなリードしてるの!?
海鳳「おい! 伊沢の真似するから! ってあぁ~。」
バスッ アウト!
案の定ファーストにタッチされてアウトになってしまった。味方スタンドからはため息が聞こえてきた。敵からは感謝ともいえる拍手が聞こえた。完全に流れが変わってしまった。なにやっているのだろう。




