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ドクターK少女  作者: レザレナ
第八話 家から見守る三回戦
217/835

第八話 第三十五部 タイム、代走伊沢。

 そしてここで府中キャプテンだ。キャプテンならきっと良い結果を出してくれるだろう。…ってあれ? 監督がベンチから出てきている。まさか代打とかじゃないよね…。

日下部「審判、代走伊沢で。」

中山「伊沢! 出番だぞ!」

伊沢「はいっ!」

海鳳「思いっきり走ってこいよ!」

伊沢「まかせろ。」

 ベンチ内からヘルメットを被って一塁ベースに向かってに走っていく人がいる。だ、代走!? でもランナーって…。

ウグイス嬢「松江学園、選手の交代をお知らせします。一塁ランナーの卜部くんに変わりまして、代走、伊沢くん。背番号20。」

 ここで伊沢が出てきた。たしか足なら卜部先輩に負けないぐらいはあったはず。どんなプレーを見せてくれるのだろうか。

卜部「よし、頼んだぞ。」

伊沢「了解っす!」

卜部「あ、それと。」

 卜部先輩は走りを緩めて伊沢の耳元に近づいた。何かの指示だろうか。

卜部「監督からの指示だ、いけるならいつでも盗塁しろと。大丈夫、お前の足と今日のキャッチャーピッチャーを見ていればお前ならできる。」

 バシン!

 卜部先輩が背中をそこそこ強く叩く。

卜部「よっしゃ、いってこい!」

伊沢「はいっ!!」

 そしてベースにしっかりと付いて、ふたたび府中先輩がバッターボックスに入った。ゆっくりと府中先輩は構える。

アナウンサー『一年生の伊沢選手ですが、足が速いと聞いてますね。おっと、これは大きなリード。』

 伊沢のリードが誰にでもわかるかのような大きなリードを取っている。あんなに大きくとっておいて大丈夫なのだろうか。

飯島『あのリードは問題ないでしょう。伊沢選手は足に相当な自信を持っているのでしょう。』

 さすがにピッチャーも気になってしかたがない。チラチラと一塁を見て…。

 シュッ

 ほら投げた! でも…

 ズザザザ バシン! セーフ!

 たしかに全然余裕だ。ボールがピッチャーに返される。そしてもう一度セットに入る…ってさっきよりもリード大きい! さっきので余裕だとわかったらそこまで大きくリードするの!? これ引っかかったらアウトだよ!

 スッダダダダッ

稲本「なっ!?」

能登「ランナー走った!」

 あ、足を上げたとたんにスタート!? どんな神経してるの!?


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