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ドクターK少女  作者: レザレナ
第八話 家から見守る三回戦
215/835

第八話 第三十三部 苦しいのは自分たちだけじゃない。

友亀「これで…同点か。」

芦毛「すまねえ。俺が捕まっちまって。」

府中「大丈夫だ、俺たちが必ず逆転してみせる。」

 同点、七回の裏の攻撃。先頭バッターは九番の友亀からだ。そうだ、苦しいのは芦毛先輩だけではない。相手の稲本投手だって疲れているはず。そこを狙っていけば…友亀でもヒットが打てる!

友亀「(先頭が俺か…まず一球様子見て…。)」

 シューーーー

友亀「うわっ!」

 バシーン ズテッ

 ボールワン!

 あぶない、ボールが内角の当たるかもしれないところに飛んできた。だけど…ミットの音が心なしか弱かった。もしかして…球の勢いがなくなってきているのか?

友亀「(今…ミットの音が違ったよな…。球の勢いが弱くなってきてるのか? そういえば心なしか球が遅く見えた。一打席目だったら確実に当たっていただろう。なら…ここがチャンスだ!)」

 相手投手が振りかぶって投げる。

 シューーー

友亀「(ここ!)」

 ギィイイイイイン!

友亀「しゃああ!」

 打球がライナー性でレフト線へと飛んでいく。

徳川「だぁああ!」

 サードがジャンプするが届かずに後ろに抜けていく。後は切れないで!

 ポーン フェア!

海鳳「友亀二つだ!」

 ベンチから海鳳の大きな指示が聞こえてきた。そしてそれにつれて他の仲間たちもセカンドと叫んでいる。友亀は全力疾走でセカンドベースにまで向かっている。ようやくレフトが追いついたときはセカンドベースに到達していた。

友亀「しゃあああ!」

 右手を上げてガッツポーズをとる。体で目一杯喜びを表現している。

スタンド「うおおおおお!!!」

 スタンドの皆もそれに乗ってみんなで声を上げている。まだだ、私たちの流れが来ている。できるならここで突き放したい。そしてバッターボックスには卜部先輩が入ってきた。


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