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ドクターK少女  作者: レザレナ
第八話 家から見守る三回戦
214/835

第八話 第三十二部 疲れから襲う打撃。

 シューーー バシン!

 ボールツウ!

 コントロールが少しずつ乱れてきている。腕の振りだろうか…いままでしなやかに左腕が出ていたが、ここにきてぎこちなくなってきた。おそらくおきに行ったら…。

 シューーー

能登「(! 甘い球っ!)」

 ギキイイン!!

 甘くおきにいったストレートが打たれた!

友亀「くっ、センター! レフト! バックだバック!」

 打球が左中間にグングンと飛んでいく。風も後押ししてフェンスまで届きそうだ。

 ガギン! フェア!

 金網にボールが当たって、フェアになった。急いで海鳳が処理しにいく。

海鳳「栗山先輩!」

 海鳳が栗山先輩にカットを入れる。ランナーは二塁を踏んでオーバーランし、サードは無理だと確認するとセカンドベースに戻っていった。

能登「しゃあああ!」

 ツーベースを打たれてしまった。でもまだツーアウト。あと一つとればチェンジだ。次は七番の辻田。落ち着いていけば抑えられない相手ではない。芦毛先輩、踏ん張って!

 シューーー バシン! ストライクワン!

 あ、初球にストライクが入った。この球をもう一度入れてくれれば!

友亀「(ストレートの威力がすこし弱まってきた。スクリュー投げたいところだが…追い込んでからにしたい。腕の負担を考えるとここは…ストレートしかない…。くそっ、どうリードすればよいのか難しい。)」

 友亀がアウトコースに構える。芦毛先輩はそこにめがけて投げる。

 シューーーー

辻田「(当てるだけでも!)」

 ギィイイン!

友亀「ら、ライト!」

 力ないボールはいとも簡単にライト前に運ばれていった。セカンドランナーはサードベースを踏んでホームに突っ込んできた。しかも最悪なことにスタートダッシュが早かったのだ。

府中「池之宮! ノーでいく!」

 そういってダッシュで府中先輩が捕球する。

府中「らああああ!」

 レーザービームがライトから飛んでくる。でもタイミングはきわどい! 

本田「能登! 外に滑れ!」

 バシン!

 ボールを友亀が捕球した。ランナーが外側に滑り込む。タッチプレーになった。

友亀「アウト!!」

審判「セーフ!」

 ああっ、セーフになってしまった。しかしすぐに友亀が起き上がると、投げる姿勢に入った。

友亀「池之宮!」

 シュバアアアア

 バシーーン!

 カメラが追いついていない間に友亀はファーストに送球していた。ランナーが飛び出していた。

 バスッ

 アウトーー!!!

府中「ナイス判断!」

 友亀の好判断のプレーでスリーアウトチェンジとなった。しかしこの回一点返されて同点。また振り出しに戻ってしまった。


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