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ドクターK少女  作者: レザレナ
第八話 家から見守る三回戦
211/835

第八話 第三十部 チャンスを掴み取れ

 ショートの送球がファーストの頭上を越える送球になってしまった。私たちに取ってはラッキーだ。後はファーストが逸らすかどうかだ。

能登「とどけっ。」

 チッ

 グローブの先に当たったボールは後ろにコロコロと転がっていった。勢いは殺さずにファーストファールゾーンのフェンスに届きそうだ。

池之宮「友亀! 二塁いけ!」

 そういうと駆け抜けた友亀が全力疾走でセカンドベースに向かっていった。ライトが処理にいくが、滑らずに友亀がセカンドベースに到達。エラーでチャンスを掴みとった。

辻田「すまねえ!」

能登「落ち着いていこう!」

三宮「ツーアウトだよ! 一つをしっかりとっていこう!」

 そういって相手チームは皆を落ち着かせるように指示をだす。しかし皆、動揺は隠せていない。一番顕著に現れているのはショートだ。こういうところからリズムが崩れていく。私たちにとっては大きなチャンスだ。そして一番に戻って卜部先輩だ。

卜部「(うーん、このチャンスどうやって掴むべきか。)」

 卜部先輩はトントンとホームベースをバットで叩いて構えた。セットポジションに入った相手投手はセカンドランナーを少しだけ警戒しながら投げる。

 シュゴーーー ズドーン!

 ボールワン!

三宮「ランナー気にしなくていいぞ! バッターだけ集中で!」

 キャッチャーの指示も大きな声に変わっていく。これ以上失点は許されない状況だ。そして次の球を投げる。

 シュッ

稲本「しまった!」

 ボールが高めに浮いてしまっている。チャンスだ、卜部先輩!

卜部「しゃあ!」

 ギィイイイン!

 鋭い打球がサード方向に飛んでいく。これは三遊間を抜ける!

徳川「らああああ!」

 バシーン!

卜部「まじっ!?」


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