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ドクターK少女  作者: レザレナ
第八話 家から見守る三回戦
207/835

第八話 第二十七部 精神、リード

 これでツーアウト、バッターは八番の本田だ。それにしてもすぐに立て直すところがすごい。さすが三年生なだけあって、メンタル面の部分はかなわないや。テレビから見てるけれどもまったくあせっている表情はみせていない。こういうところも鍛えなきゃいけないのか…。試合終わったら私も練習…しよう!

 シュゴーーー バシン! ストライクワン!

本田「(くそっ、ストレートとカーブとスクリュー。狙いだま絞っても当たらないし、予測も外れる。)」

 シュルルルルル ブン バシーン!

 ストライクツー!

友亀「(よし、ボール球振ってくれた。)」

本田「(それにこのキャッチャーだ。俺たちの心理をことごとくはずしてきやがる。本当にこいつは一年かよ!)」

 シュルルルルル

本田「ぐっ。」

 ガキィ!

友亀「ピッチャー!」

 バットに当てたものの弱い打球がピッチャー前に転がる。軽く芦毛先輩が取って、ゆっくりと投げる。

 バシン!

 アウトー!

芦毛「っし。」

 芦毛先輩は小さくガッツポーズをとってベンチに帰っていった。これでスリーアウトチェンジだ。序盤の乱調を忘れさせるようなピッチングを見せてくれた。

 次は中山先輩だ。中山先輩もチームの中では1・2を争うパワーヒッターの持ち主だ。もしかすると中山先輩ならホームランを打てるかもしれない。バッターボックスに入りがっちりと構える。

 シュゴーーー ドスン!

 ボールワン!

 どちらかというと相手には少し余裕が無いように見える。これが練習と経験の差というものだろうか。私もピッチャーで投げているときに相手の表情が少しわかると、私のメンタル面はどうなのかというのも丸わかりになる。相手を知ると自分もわかるということだ。

 シュゴーーー ドズーン!

 ストライクワン!

中山「(それにしても重そうな球だ。こんなのは簡単には打たせてくれなさそうだな。よし、次で決める!)」

 シュッ

 シュゴーーーー

中山「(外角、いける!)」

 ギィイイイイイイン!!


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