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ドクターK少女  作者: レザレナ
第八話 家から見守る三回戦
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第八話 第二十四部 池之宮フルスイング

池之宮「(さっきの当たりを見る限り、海鳳ではホームランはきついということがわかった。だが、俺ならいけるって伝えたかったのだろう。ホームランを打てば相手の精神的なダメージを与えることができる。なにしろさっき海鳳の当たりを含めれば自信が壊されて大きなものになるだろう。よし、まかせろ。)」

 池之宮の威圧感はテレビからでもひしひしと伝わってきた。相手の選手たちは多少の余裕がある表情を見せているが、外野は目一杯ギリギリまで下がっている。やはり長打を警戒しているのだろう。

 シュゴオーーー

 ズドーン!

 ボールワン!

 一球見た。しっかりと見てきた。池之宮のしてやったりの顔が私には見えた。もう一度ストレートを投げたら…ホームランだ。

海鳳「お前は大振りしなくてもホームラン打てる! 狙いだま絞っていけ!」

府中「池之宮ならやれるぞ!」

池之宮「(わかってるよ。)」

 ピッチャーが大きく振りかぶって投げる。

 シュゴーーー

 ストレートだ!

 ガッ

 池之宮が地面にしっかりと踏み込み、打つ体制を作る。体全体を使ってバットを出していく。ボールをインパクトの瞬間までしっかりと見ていく。

 キィイイイイイイイイイイン!!!!

新天「あ。」

日下部「うわっ、飛ばした。」

中山「おっけー、いった!」

 打球がセンター方向に飛んでいく。センターは動くそぶりを見せない。

アナウンサー『いったあああああああああああ!!』

飯島『うわー。』

 アナウンサーや解説者からも驚きの声が聞こえる。それもそのはず、あんな打球なんて私たちが練習でさえ見たこと無い打球だ。バックスクリーンに当たるかと思いきや、バックスクリーンを超えて場外に消えていった。

池之宮「っしゃああああ!!」

スタンド「ワアアアア!!!」

「池之宮くーーーん!」

「ナイバッチー!!」

 池之宮とスタンドが一体感で声を出していた。池之宮の高々と上げた右手を見て、他にはない風格を見せ付けていた。


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