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ドクターK少女  作者: レザレナ
第八話 家から見守る三回戦
202/835

第八話 第二十三部 一点返してバックセカン

稲本「なっ!?」

三宮「センター、ライト! バックセカンだ! ホームは間に合わない!」

 ライナー性の打球が右中間に飛んでいった。すぐさま卜部先輩はホームに向かって走っている。これは確実に一点返せる!

スタンド「ワアアアアアア!!!」

 一気に歓声が沸きあがる。皆のムードが高ぶっていく。

卜部「よし府中! ナイスバッティング!」

 余裕の表情で卜部先輩がホームを踏んだ。これで一点を返して2対1と一点差に変えた。そして府中先輩はセカンドに向かっていく。

石山「上原! カットなしだ! お前ならさせる!」

上原「らぁああああ!!」

 シュゴーーー

 ライトから矢のような送球がセカンドベースカバーに入ったショートへと飛んでいく。

バシーン!

辻田「アウト!!」

府中「セーフだ!」

 アウトーー!!

 審判はアウトと声をあげ腕を上げた。あと一歩が遅かった。

辻田「ナイスライト!」

上原「おっけ! ワンアウト!」

 さすがに府中先輩でもあの送球には勝てなかったか。でもアレは相手が良すぎただけだ。まだワンアウト、しかも点も取っている。そして三番は海鳳だ。

海鳳「(一打席目は様子見で打ってみるか。次から球絞って振りぬく。)」

 シューーーー ズドーン!

 ストライクワン!

 重いストレートがミットにおさまる。手がしびれるのではないだろうか。キャッチャーも捕るの大変そうだが、キャッチャーも体つきが良い。だからこそドッシリとしたストレートが投げれるのだろう。

 シューーー バズーン!

 ボールワン!

 グググッ  バシン!

 ストライクツー!

 ワンボールツーストライクとなって追い込まれた。ここまで一度もバットを振っていない。どういうことなのだろう。

海鳳「(球筋はわかった。後は打ってみて重さがどれだけあるかだ!)」

 シュゴーーー

海鳳「この球!」

 ガキィイイイン!

 鈍い音と共に打球がレフト方向へと飛んでいった。これはレフトフライになりそうだ。定位置で守っていたレフトがそのまま捕った。

 バシン! アウト!

三宮「よし、ツーアウト!」

 これでツーアウトになってしまった。しかし海鳳はニヤニヤと笑っている。何があったのだろう。

海鳳「(なるほど…確かにこれは重いわ。ヒットまでが限界だが…池之宮、お前ならいつもより遠くに飛ばせるぞ!)」

 そして四番の池之宮がバッターボックスに入った。


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