第八話 第十九部 予測済みのダブルプレー
次のバッターは二番の石山だ。おそらく送ってくるか、盗塁してくるだろう。うちのチームはどんな守備を見せてくれるのだろう。テレビで見るとまた違った視点から見れる。芦毛先輩、頑張って。
シューーー ズバーン
ストライクワン!
アナウンサー『盗塁やバントの仕掛けはやってこないですね。』
飯島『まだ仕掛けてこないだけじゃないでしょうか。なんといっても八潮中央は打力が売りですから。』
となるとヒットエンドランか? でも初回からは厳しいものがある。守備としてはしっかりここで立て直していきたいものだ。
ググッ バスン
ボールワン!
カーブが外れた。走られてもおかしくないタイミングなのに遅い球を投げた。一体どんなリードをしているのだろう。
友亀「(次だ、打ってくるとしたら。思い切りのストレートをここに!)」
芦毛「(よっしゃ。)」
セットポジションに入る。クイックモーションに入った。
ランナーコーチャー「ごぉ!」
ダッ
ランナーが走った。キャッチャーがセカンドで刺す構えをしている。
石山「(ヒットエンドラン!)」
キィイン!
鋭い打球がショートの定位置を狙った。
石山「はぁ!?」
バッターが驚いた理由はショートの守備位置だ。盗塁なら普通セカンドベースに行くはずなのが、すでに定位置で守っていたのだ。さすが栗山先輩!
バシン!
栗山「ゲッツーっす! 卜部先輩!」
捕球してすぐにセカンドに投げる。卜部先輩が捕球してベースを踏む。
アウト!
卜部「池之宮!」
そのままサイドスローでランニングスローのように投げた。正確な送球が池之宮のミットにめがけて飛んでいった。
バシン!
アウト!!!
栗山「しゃああ!」
芦毛「ナイス栗山!!」
府中「一気にツーアウトとったぞ!」
友亀「こっからですよ!」
鮮やかなものだ。簡単にツーアウトを捕ってしまうとは。これで流れが変わってきた。芦毛先輩、頑張って!




