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ドクターK少女  作者: レザレナ
第八話 家から見守る三回戦
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第八話 第十二部 無音の空間で練習。

 病み上がりの練習を終えた次の日。私の体調はいつもの状態に戻った。投げる感覚も大丈夫だ。ランニングをしていてもいつもより疲れなくなってる。これなら今日から入る特別練習メニューにも力が入りそうだ。

府中「日高、お前はこっちだ。」

 私はアップを終えるとキャプテンにある場所に連れていかれた。控え室などがある場所を通りぬけるとある場所に着いた。

府中「ここだ。」

 府中先輩が電気をつけた。そこにはたくさんのトレーニング機器、筋力トレーニング用の道具などがたくさん綺麗におかれていた。

府中「この前の練習メニューを監督が多少変更してくれた。」

 私はそのメニューを再度見た。い、一時間ランニング!?

亜弓「一時間…ですか。」

府中「これには驚いたけどな。まあ毎日走りこむのと同じ気持ちで問題ないだろ。そこの機械を使ってやってくれと。」

亜弓「わかりました。やってみます。」

 そういうと府中先輩は部屋を出て行った。私一人になった。静かな雰囲気でやるのも何か違和感がある。でも集中もできそうだ。私はすぐさまランニングマシンに乗って、電源を入れた。

 タッタッタッタ……

 これを一時間…おそらく精神面でも鍛えることをかねてこの静かな場所でやるようにしたのだろう。私にとってみれば…ものすごい苦痛だ…。

亜弓「一時間…かぁ…。」

 私はせっせと走っていった。ただ、走る音とランニングマシンの機械音だけがする。なにも映像もない。見渡すことなんて無理、目の前は真っ白な壁。近づけず、遠くもなく。メンタル面が、ポロポロと崩れていく音が心の中で響いていった。


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