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ドクターK少女  作者: レザレナ
第八話 家から見守る三回戦
188/835

第八話 第十一部 三回戦の相手は八潮中央高校。

 キーンコーンカーンコーン

由紀「んー終わった終わった。」

亜弓「由紀、テスト勉強大丈夫?」

由紀「平気平気。順調に進んでるよ。」

亜弓「よかった。」

 私は一息ついた。中間の時、由紀はやばいよやばいよってずっと言っていた。でも今回は自信に満ち溢れている。野球の試合で好成績残せてモチベーション高いのも理由かもしれない。自然と笑顔がこぼれてきた。

亜弓「そういえば次の対戦相手…どこになったんだっけ?」

 私はバッグを持って教室を出ながら由紀に聞いた。

由紀「えっと…たしかね。うーん、点差しか覚えてないんだよね。7対3だった記憶が…。」

真希「八潮中央、だよ。」

由紀「そうそうそれそれ!」

瞳「ちゃんと覚えるようにしなきゃ。」

由紀「ごめんごめん。でも試合内容だけは知っているんだ。とにかく打つよ、次の対戦相手は。」

亜弓「そうなのか。先発は誰だって言ってた?」

 由紀はふたたび考える。一生懸命頭の中から出そうと顔をしかめて考えている。おそらく、勉強のことで頭が一杯になっているのだろう。

由紀「そうそう! 芦毛先輩!」

亜弓「爪、治ったの?」

海鳳「おーっす!」

 後ろから海鳳と伊沢が来た。

伊沢「よう、体調治ったみたいだな。」

亜弓「うん、ありがとう。」

海鳳「そういえば何の話してたんだ?」

由紀「次の先発で芦毛先輩が投げることになったから、爪大丈夫なのかなって亜弓が。」

海鳳「そういうことか。」

伊沢「大丈夫だってよ。昨日ブルペンで投げてたけど、キッレキレだったらしい。」

亜弓「そっか。それなら心配なさそうだね。」


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