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ドクターK少女  作者: レザレナ
第八話 家から見守る三回戦
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第八話 第八部 確信と回復、そして出会い。

 ストライクバッターアウト!

 一つ確信できることがわかった。こんな球は今の私たちでは誰も手がつけられない。少なくとも勝つ確立なんて、そうそう相手の調子が悪く、自分たちが絶好調でない限りは無理だ。そんな圧倒的な支配感が私を襲った。でもそれと同時に楽しむ心が何故か生まれてきた。こんな人と戦えるのは一生のうちに一度かもしれない。いや、できるというのであればそれは奇跡的な出来事なのだろう。そういった意識が心の片隅に表れていた。


亜弓「あっ…寝てた。」

 私はあの後、勉強に集中できなかったので横になっていた。しかし起きてみると体調が良くなっていた。風邪が治ったみたいだ。私は右手をギュッと掴んだ。力が入る。私は急いで運動着に着替えると階段をおり、靴を履いた。

亜弓母「どこいくの?」

亜弓「ちょっとランニング!」

亜弓母「体調は?」

亜弓「平気!」

 私は活気とした返事を返して家を飛び出した。動ける! やった、これなら運動ができる! 明日から野球部に復帰できる!

 私はただただ、いつものランニングで走る距離を全力で走っていった。

亜弓「はぁ…はぁ…。」

 けっこう走った。ひざに手をつけて休む。でも…いままでよりも長く走ることができた。もっとスタミナをつけるにはもっともっと走りこんでいかなければ。よし、試合に向けて頑張るぞ!

?「こんにちは。」

亜弓「こんにちは。」

 突然声をかけられた。そこには同じくランニングをしている男性か女性かわからないような人がいた。でも身長は大きかった。

?「頑張ってね。」

亜弓「あ、ありがとうございます。」

 タッタッタッ…

 ビビビッ

 その人が私の横を横切った瞬間、あの八幡さんを越えるようなものすごい存在感を感じた。私が振り返ると、あの走っている人がものすごく大きく感じた。そして…なにやら胸にドキドキとするものを感じた。

亜弓「なに…これ。」

 緊張と嬉しさがモワモワと沸いてきた。こんな微妙な気分になったのは初めてだ。あの人、何なんだろう。


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