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ドクターK少女  作者: レザレナ
第八話 家から見守る三回戦
182/835

第八話 第七部 圧倒的威圧感

 キィイイイン!

 あ、この試合はハイライトだ。そしてこの独特なバッティングフォームは…。真壁辰己選手だ。今日もホームラン打ったのか…。すごいなこの人は。プロに入っても活躍できるのではないだろうか。それにしても何か見たことあるような顔だなぁ…。兄弟で誰かいるのだろうか。

 ピピッ

 ふたたび東東京の大会に戻した。すでに試合は終わっていてインタビューのようだ。

アナウンサー『今日のホームラン二本はすばらしかったですね。』

袴田『いえ、全て良い当たりの感触がつかめてないのでまだまだです。』

 さすが、狙うところが違う人はすごいなぁ。私もあの人たちみたいになりたい…。私の中で闘争心が湧き出てきた。

 ピピッ

亜弓「あっ。」

 私はその瞬間、考えるのを止めた。

 シュゴオオオオオオオオオ

 いままで一度も見たことが無い球だ。そしてプロの選手でも一度も見たことがない、ものすごい迫力と威圧感がある球だ。

 バシィイイイイイン!!! 

 ピッ 155キロ

 ストライクワン!

 一球で十分だった。私の心の中に、一つの大きな壁が覆いかぶさってきた。こんな相手になんか勝てるわけが無い。そう確信できるほどだった。八幡暁美投手。テレビからであっても、ものすごい圧迫感を感じられた。


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