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ドクターK少女  作者: レザレナ
第三話 紅白戦
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第三話 第五部 三振とマネージャー

由紀「どんまい! いまのはしょうがないよ。切り替えていこう!」

友亀「そうだな、ありがとう。」

米倉「よっしゃ、俺たちもしっかり守ろうぜ!」

 バックが頼もしいとどれだけ楽なことだろう、これなら私もバッターに集中して投げれる。私はヘルメットとバットを一番分かりやすいところにおいて、グローブをつかんでマウンドに向かった。

 私は一回はストレートだけで抑えてる。この回からは変化球も使っていくのかな。とりあえず今は、キャッチャーのサインのとおりに投げて投球に集中することだ。

 投球練習を3・4球終えると二回の裏が始まった。バッターはパワーがすごい中山先輩だ。あたれば飛ぶが、あたらなければ何も怖くない。今の私なら…抑えられる!

 シューーー ブン! ズバーン

 一球目のストレートを思いっきり振ってきた。なるほど、スイングスピードは池之宮と同じぐらいの速さがある。でもボールとバットは離れていた。これならまた三振を…。

 シューーー ズバーン!

 シューーー ブシィ! バシン!

 ストライクバッターアウト!!

友亀「ナイスピッチ!」

伊沢「いいよ、これで四者連続三振だ!」

 また三振。とてもうれしくて私のテンションが上がっていく。でも落ち着かないとどこかできつい一発を喰らってしまうかもしれない。私はボール回しから帰ってきたボールを取ると、深く一回深呼吸をした。落ち着いて、私ならできる。と心の中でつぶやいた。


 マネージャーたち

三由「さーて、男たちの戯れを見に行きますか。うへへへ。」

真希「あの、三由先輩っていつもこんな感じなんですか?」

美琴「ま、まあね…。」

恵美「一言で言うなら…変態。」

千恵美「先輩じゃないね、もう。」

三由「ちょっと、ひどいよそれ!」

美琴「あ、そうだ。真希ちゃんと瞳ちゃんって野球のルールは知ってる?」

瞳「ルールなら。」

真希「私は野球は良く見に行くので、どれが上手い下手とかも大体分かりますよ。」

瞳「私はそこまでは…。」

美琴「なら心配いらないね。」

千恵美「やーい、これで恵美の仕事がなくなったね。」

恵美「うるさい、ちっちゃいの。」

千恵美「なによ、ツンデレ。」

恵美「それはそっちでしょ。」

千恵美・恵美「むぐぐぐぐ…。」

三由「また始まった…。あ、そうそう。真希ちゃんと瞳ちゃんは今日初仕事があるから頑張ってね。」

瞳「頑張ります!」

真希「何をやるんですか?」

三由「おにぎりを作るのと、スポーツドリンクを作るためのお水運び。」

瞳「あっ、お水運びなら任せてください! 力仕事は得意なので。」

美琴「頼もしいね。」

瞳「へへーん。」

三由「そしたら、真希ちゃん。おにぎりは作れる?」

真希「もちろんです。」

三由「そしたらおにぎり担当よろしく。」

真希「はい。」

瞳「先輩たちは何やるんですか?」

千恵美「私は球場や周りの掃除。」

恵美「おにぎりを一緒につくる。」

三由「私は道具のお手入れ。ボール拭いたりするよ。」

美琴「私は怪我した人たちの治療とか。無かったらおにぎり一緒に作るよ。」

瞳「さすがですね。」

千恵美「ふふふん。」

真希「ここが野球部専用グラウンドか~。本格的ですね。」

美琴「設備すごいもんね。」

三由「たしか今日は紅白戦みたいだよ。一年生対二・三年生の。」

瞳「本当ですか!? そしたら由紀ちゃんとか亜弓ちゃんとか試合にでてるのかな。」

千恵美「さっき言っていた野球をやってる女の子のこと?」

瞳「そうです!」

恵美「さてと…、やってるやってる。ほら、ピッチャーとレフトにいる人が女の子だよ。」

瞳「あ、本当だ! 二人とも出てる!」

真希「亜弓さんはピッチャーなんだ。」

千恵美「試合はどんな感じかな…。ってあれ? 二回の裏で1対0だ。」

三由「しかも一年生チームが勝っているね。」

恵美「へー、今年の一年生すごいね。」

瞳「あ、亜弓ちゃんが投げるよ。」 

 シュゴーーー

 バシーン!! ストライクツゥ!!

千恵美「って速い! めちゃくちゃ速いじゃん!」

真希「なんだか亜弓ちゃんかっこいい。」

美琴「亜弓ちゃんってすごい人なの?」

瞳「全然しらないです。」

 バシーン! ストライクバッタアウト!!

由紀「ナイスピッチング! 亜弓!」

恵美「あ、三振。」

瞳「すっごーい!」

友亀「これで五者連続三振だぞ!」

真希・千恵美・恵美・三由・美琴「五者連続三振!?」

瞳「え?それってそんなにすごいんですか?」

真希「すごいに決まってるよ!」

千恵美「相手先輩だよ!」

恵美「先輩なのに連続三振なんて…。」

三由「すごすぎるよ。」

美琴「いまのところ全員三振かあ…。」

皆「す、すごい。」


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