第八話 第一部 熱を出した。
朝だ。私は大きく背伸びをした…。だるい。体が重い。重い体を必死に持ち上げて、フラフラとしながらもベランダまで向かった。
亜弓「お母さん、おはよう…。」
亜弓母「あらやだ、顔色悪いわよ。どうしたの…って熱あるじゃない! ちょっと、体温計持って行くから自分の部屋で寝てなさい。」
亜弓「うん…。」
亜弓母「それとちゃんと友達に休みだって連絡いれなさいよ。学校には私が連絡しておくから。」
私は這い蹲るように階段を登っていった。メール…由紀に送らなきゃ…。
ピリリリ
由紀「ん? メール? えっ、亜弓休むのか。…試合後だから余計心配だなぁ…。」
学校、昼休みにて。
由紀「というわけで亜弓熱で今日休みなのよ。」
真希「大丈夫かなぁ。昨日頑張りすぎたとか?」
瞳「私は運動ができるようになってからは体調を崩したことが無いからわからないけど…。ここまでがんばると熱って出ちゃうものなの?」
由紀「亜弓って怪我には強いけど…病気にはちょっと弱そうかなぁ…。」
優衣「大根の味噌汁とかが風邪、熱には良いって聞いたよ。」
由紀「そうだね…。」
香澄「それと体重が減り過ぎないように気をつけなきゃね。野球してる子って減りすぎるとヤバイんでしょ?」
久美「それより香澄、あなたの体重を減らしなさいよ。」
香澄「に、にぱー。」
久美「笑っている場合じゃないでしょ。」
由紀「とにかく、ちょっと心配だから今日部活を早く終えるようにして見舞いに行くよ。」
真希「わかった。」




