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ドクターK少女  作者: レザレナ
第七話 怒りの初先発 対埼玉明治
169/835

第七話 第四十五部 館川、そして試合終了…

 池之宮がホームベースをしっかりと踏んだ。これで6対2。点差を開いていった。高野は呆然と立ちすくんでいる。

池之宮「どうだ。」

海鳳「飛距離はかなわないや。」

府中「ナイスバッティング。よくやった。」

芦毛「よかったぞ。」

 池之宮は「当たり前だろ。」といってるかのような顔をして座った。それの顔は池之宮だからこそできるような態度だと思う。この中で一番プロに近いのは池之宮かもしれない。もしかするともうプロから注目を浴びているかもしれない。そう思うと嬉しかった。

 続く新天は変化球を三連続で投げられて空振り三振。七番の栗山先輩がファーボールで塁に出るが、その後の盗塁で失敗。友亀はショートのファインプレーでアウトになった。

 そして最終回。ピッチャーが海鳳から館川に変わった。一年生三人でつないでいった。きっと館川なら大丈夫だ。

館川「抑えなら全て思いっきり投げる。リード頼んだぞ。」

友亀「あいよ。」

 そういって友亀はしっかりと構える。先頭バッターは二番の箕島からだ。サイドスローだから私たちとは全く打つ感覚が違うだろう。それを上手く使って欲しい。

 シュゴオオオオ

 ズバーーーン!! ストライクワン!

 やっぱり速い。ガン表示でも140キロと表示された。やっぱり館川もすごい。さすが関東で名が知れただけある。綺麗なピッチングをしている。そして何よりも…

 グググググッ

 ブシィ! バシン!

 ストライクバッターアウト!

スタンド「あと二人!!!」

 高校に入って覚えたパームボールがすばらしい。あんなのは簡単に打てなさそうだ。しかし一番の山場、三番と四番をここで迎えることになった。

星田「あきらめるなよ。最後まで戦えばよい結果につながる。もしものときは…。」

石井「そんなこと言うなよ、楽しくいこうぜ。」

星田「そうだな。」

 バッターボックスに入る。

星田「しゃああああああああああ!!!」

 大きく吼えた。しかし館川も自信の持った目をしている。これなら心配なさそうだ…。

 ギィイイイン!

 ストレートを大きく打ち上げた。打球はライトの沖田へ。

 バシン!

 アウトーーー!!

味方スタンド「あと一人!!! 頑張って!」

敵スタンド「石井! 何とか出てくれ!!」

森「先輩! たのみます!」

佐藤「お前が頼りだ! 一発見せてくれ!!」

石井「しゃあああああ!!!」

 四番の石井が吼える。

友亀「ツーアウトだ! 落ち着いていこう!」

 友亀が声をかける。それに答えるように野手は大きく声を上げる。あと一人…。頑張って!

 ググググググッ

 ブン! バシン! ストライクワン!

 一球ごとに大きな声援が聞こえる。パームボールが綺麗に決まっている。あと二球…。

 ググググググッ

 ブシィ! バシン! ストライクツウ!

 さらに一段と大きな声援に変わった。二球続けてパームボール。あと一球になった。館川、頑張って!

 シュゴオオオオオオオオ

石井「(終わってたまるか!!!)」

ギィイイイイン!!


 バシン!!!

 ストライクバッターアウト! ゲームセット!!!

館川「ッしゃあああああああああああ!!!!」


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