第七話 第四十二部 ホッと一息。
友亀「よっしゃああああ!」
私は怒りを全てぶつけるように最後の球を投げた。そしてストレートで三振を取れた。点を取られたのは悔しいけれども、ピンチを切り抜けることができた。
石井「くそっ!」
ザッザッ…
石井「すまねぇキャプテン、このザマさ。」
星田「いや、お前は悪くないよ。相手の投手がすごすぎただけだ。」
高野「なっとく…できねぇっすよ…。」
ガタッ
高野「このままじゃ終われないです!!」
星田「もちろんそのとおりだ。残りの攻撃を大切に、そして確実に点を取って逆転しよう。」
由紀「ナイスピッチング! お疲れ様!」
日下部「よく踏ん張った! 次の回からは海鳳、行くぞ。館川もいつでもでれるように準備しておけ。」
海鳳「はいっ!」
館川「うっす!」
亜弓「ありがとうです。あとは任せます。」
そういって私はベンチに座った。今回のピッチングは果たして合格なのだろうか。
深沢「良いピッチングだったぞ。初めてにしては上出来だ。」
亜弓「ありがとうです。」
よかった、上手く出来ていて。私はホッと一息いれてスポーツドリンクを口に含んだ。
由紀「良かったよ。後ろ守っていて安心したよ。」
亜弓「ありがとう。でも最後は…。」
由紀「大丈夫だよ。点は取られてもあの状況であのストレートが投げれるなら、スタミナを伸ばせばすごいピッチャーになれるよ。」
亜弓「ありがとう。何もかも由紀のおかげでここまでこれたよ。ありがとう。」
由紀「て、照れるよ。」
亜弓「だってこんな可愛くてカッコよいんだから…羨ましいよ。」
由紀「あわわ、試合中に可愛いなんていわないで!! 言わないでええええええ!!!」
由紀はダッシュで着替えの場所に逃げていった




