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ドクターK少女  作者: レザレナ
第七話 怒りの初先発 対埼玉明治
160/835

第七話 第三十六部 不意をつく作戦。

海鳳「わお、アイツあんな球持っているのか。」

 すごいスローカーブだった。高い位置から勢いよく曲がってくる。わかっていてもそう簡単に打てるような球ではない。しかも不運なことに池之宮は変化球が苦手なはずだ。特に緩急をつけるような球に関しては…まずい。

 ググググッ  ブン!!

 バスン

 ストライクツー!

池之宮「(あたらねぇ…)」

高野「(これで抑えられる。)」

由紀「(いいなー、私が打ちたかったのに。)」

 これでツーアウト。追い込まれている。キャッチャーとのサインにすぐにうなずいた。おそらくスローカーブで間違いないだろう。

日下部「(奇襲だ。)」

由紀「(了解です! 一か八か、勝負!)」

 高野が大きく足を上げた。

 ダダッ

海鳳「んな!?」

亜弓「ええっ!?」

由紀「(よっしゃ!)」

高野「(嘘だろ!?)」

 由紀がピッチャーの足が上がると同時に走り始めた。しかも高野は足をサードの方に向けられず、投げることしかできなかった。まさかツーアウトスクイズ!?

 ズボッ

高野「(スローカーブの握りだからこれしかできねぇ!)」

 しかもスローカーブを投げた! これはホームに帰れそう! しかしバントの構えを全くしていない池之宮がそこにいた。

千恵美「あっ、バカッ! なにやってるの!」

恵美「まさかそうするとは。」

 しかもあいにくボールはストライクゾーンに入りそう。池之宮、打って!

池之宮「うらあああああああああ!」

 ギィイイン! バシン!

 ストライクバッターアウト!

由紀「うそーーーん!!!」

 さ、ファールチップの空振り三振…。まさかの作戦が…失敗してしまった。


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