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ドクターK少女  作者: レザレナ
第七話 怒りの初先発 対埼玉明治
153/835

第七話 第二十九部 一瞬のノビ

 次は五番の森ここからは変化球も惜しまずに使っていかなければ。でも最後はストレートで締めたい。ここを抑えればかなり楽になる。


石井「くそっ、変化球には当てられるようになったが…。」

星田「でもさっきより球が見やすくなってないか。」

石井「そうだな。表示的には140キロで最初のうちは150キロかと思っていたのが、いつも俺たちが打っているような感覚になってきたな。」

箕島「俺はまだ少し早く感じるけどな。」

石井「選球眼の良い森ならストレートも当てられるはずだ。そうでなければ六回からが勝負だな。」

 シューーー  ブンバシン!

 ストライクツウ! ツーストライクワンボール!

 ここで出てきた。ストレートはものすごくよく決まるがコントロールが定まらなくなってきた。一つ目のボール球もストレートだ。でも振り遅れている。これなら抑えられる!

友亀「(とばしすぎがここに来て来たか? 相手の振っている場所だけだったら当てられる位置だな。)」

森「(変化球を狙ってといっていたがストレートもとらえられそうだ。これならいけるか!?)」

 アウトローにストレート。ミットめがけて!

 シュッ

 あっ、ど真ん中に!

森「(チャンス!)」

 早めのステップをとったバッターがバットを振りにいった。

由紀「(引っ張りのファールだ。取れるならダイビングで捕る!)」

森「(もらった!)」

 ズバアーーーン!!!

 ストライクバッターアウト!

森「なに!?」

友亀「ナイスピッチング!(なんだあのノビは。)」

由紀「ナイス亜弓!(抑えちゃった。)」

 危なげながらも三振。十四者連続奪三振でツーアウトだ。


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