表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ドクターK少女  作者: レザレナ
第七話 怒りの初先発 対埼玉明治
134/835

第七話 第十四部 クセ球と弱点

 池之宮の打球はセンターへと飛んでいった。しかしこれまた上げすぎ、しっかりと落下地点についたセンターはしっかりと構えた。

 バシン アウト!

 池之宮まで凡退。これは簡単に打てなさそうだ。でも由紀ならきっと打ってくれる。そこまでランナーがたまっていれば…。でも次は六番、新天。彼ならきっと打ってくれるはず。

池之宮「海鳳、あいつちょっとクセ球っぽくないか?」

海鳳「だよな。ストレートが微妙に落ちているというか…。」

 クセ球? なんだろう。ストレートとはちょっと違うのだろうか…。

亜弓「その…クセ球って?」

 私は気になって由紀に聞いた。

由紀「そうね。手元で少し曲がるの。ストレートって綺麗なバックスピンからノビのある綺麗なストレートが投げれるって言うよね。でもあの投手みたいなのはストレートじゃないのよ。」

亜弓「ストレートじゃない?」

由紀「直球とも言いがたいね。特殊な球だよ。まっすぐの回転ではなく、少し斜めな感じだったりすると不規則な球になるのよ。だからクセ球というべきかな。」

 ガキィ!

池之宮「あっ、新天も打ち損じた。」

 これはかなり苦戦しそうかもしれない。でもどこか弱点があるはずだ。どんなところが…。

由紀「私としては…弱点は球が軽いと思うところかな。」

亜弓「えっ?」

海鳳「それは俺も思った。当てたときにいつもより遠くに飛ぶ感覚があったな。」

由紀「ミートに徹することを意識すればおのずと点は入ってくるよ。」

海鳳「そして守備のミスを伺うってことだな。」

 キィイイン!

 あっ、七番の米倉が良い当たりだ。これはさすがにとれない。センター前に抜けてヒットだ!

海鳳「ほらな、あいつでもあんな強い当たりが打てるんだ。」

 私は自分でも点を取りたくなってきた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ