第七話 第一部 先発前日
瞳「えええ!? 次の試合先発を予告されたの!?」
弁当を食べている中、教室で瞳が大きな声で驚く。それにつられて他の生徒たちも私たちの席に集まってきた。
A男「まじか! 公式戦初先発じゃん!」
A女「頑張ってね!」
皆が驚きながらも応援の言葉が返ってくる。嬉しい。
由紀「亜弓、いいところ見せてあげてよね。」
亜弓「うん、がんばるよ。」
真希「そういえば、次の相手って何処になったのだろう。」
亜弓「次は…埼玉明治高校。」
私がそうしゃべると教室中がシンと静まり返った。そして皆が険しい顔になった。それもそうだ。相手は甲子園に何回も出場している強豪高だ。そんなところに戦わなければならない。しかも初公式戦先発がそこが相手と来たら…。
由紀「大丈夫、亜弓なら抑えられるよ。亜弓はすごいから! みんな、応援にきてね!」
由紀が皆をはげますとクラス中が熱気にあふれた。
B男「絶対勝とうぜ! 応援するからな!」
B女「私も! 声援おくるよ!」
こんなに信頼されているなんて…。
優衣「あーゆみっ!」
突然ドアを開けて入ってきた。
優衣「今度の試合、頑張ってね! 応援するよっ!」
優衣からも応援の言葉だった。私は右手をぎゅっと握り締めて戦うことを誓った。




