第六話 第七部 試合前のスタンドは
そろそろ試合が始まる。私たちは整列した。相手も相手が強いと分かっていてか、真剣な表情をしている。相手も必死に練習してきたことには間違いない。でも私たちはそんな人達をたちを倒していかなければならない。ここは思いっきりプレーするだけだ。
三塁側スタンド
真希「三由先輩はマネージャーとしてベンチに入っているんですね。」
美琴「そうだよ。私はスタンドの総合担当になってるの。」
千恵美「来年は私がベンチに入るよ。」
恵美「何を言っているの? 私に決まっているじゃない。」
千恵美「なによ!」
瞳「喧嘩するほど仲が良いというのはこういうことなんですね。」
蓮沼「準備はいいかしら!」
皆「はい!」
橋風「暑いなぁ…。」
蓮沼「毎年吹奏楽部はここで演奏してるのよ。」
橋風「コンクールとは大違いよ…ありえない。」
蓮沼「でも橋風の力が必要なのだから、頑張ってね。」
優衣「なんか直前になると恥ずかしいね。」
香澄「でもそろそろ上に着てるの脱がないと。」
久美「重ね着してると暑いよね。でも更衣室行かずにすむからそこは良いところだわ。」
優衣「よし、みんないくよ!」
久美・香澄「はい!」
ヌギッ
優衣「じゃーーーん!」
「おおおっ!!!」
「あそこ、チアガール入るぜ!」
「しかもスノーフェアリーじゃねえか!!」
久美「やっぱり恥ずかしいわ。」
香澄「皆が注目しちゃってるね。」
優衣「私たちは周りの目を気にせずに応援するだけよ。みんな、いくよ!」