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ドクターK少女  作者: レザレナ
プロローグ
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プロローグ

「後アウト3つ。」

私は自分にそう言い聞かせ、大きく構えたミットに向かって投げる。私は既に100球を超えていた。しかしここを踏ん張れば決勝まで進める。その一心で投げ込んだ。私にとっては全力で投げてるのだが…今投げている球は…

2ストライク1ボールとなり渾身のストレートを投げた。唸りを上げながらミットに進んでいく。バッターはただ振り回し、あたった打球がセカンドゴロになった・・・がセカンドがトンネル。外野ももたついてしまい無死二塁となってしまった。

しかしあれはどうみても故意にエラーしたかのように見える。それしかありえない。頭にきて怒鳴ろうとしたが

「ドンマイドンマイ!後一回だ!二点あるから落ち着いていこう!!」

キャッチャーの蔵前が喝を入れるかのように叫んだ。それに対して守ってる人たちが声を上げた。私は味方がそんなことするわけがない、考えすぎだと思い投球に集中することにした。

そして1番バッターがバッターボックスに入った。私は初球ストレートを低めに投げた。バッターは強引に振りに行ったおかげでボテボテのサードゴロ。しかしサードがグローブから手に移しかえるときに落球。さらに二塁ランナーが三塁に向かっているのに気づかずにこれで無死一三塁。

蔵前が内野手たちをマウンドに集めた。

「みんな落ち着いていこう!ここで1点取られてもまだ1点ある。確実に守っていこう!」

そうしてみんなが声を上げ、守備位置に戻る。私もマウンドを整えようとしたとき、

「何かおかしいのわかるか?」

と蔵前が声をかけた

「…故意にエラーしてるように見える。」

「やっぱり…俺が全部捕るから全力で投げてこい。三振で乗り切らないと何か起きそうだ。」

「…うん。」

そのあとはグローブを口に当て、見えないように会話をして作戦をたてた。

バッターは2番、ここまで3打数2安打の好調バッターだ。しかし抑えられないというわけではない。前に2つヒットを打たれてもその次のバッターが2回ともゲッツーをしてるので抑えられると考えた。全て全力投球で挑んだ結果、初球低めのストレートがストライクこの間に一塁ランナーは二塁へ、キャッチャーは送球すればまたわざとエラーすると考えたのだろうか、盗塁をそししようとしなかった。カーブでカウントをとりストライク、最後は全力投球をして高めのボール球を振ってくれて3球三振。これで1アウトとれた。そしてこの三振で15個目の奪三振をとった。

 次は三番、ノーヒットで抑えていたので強気で向かっていくことにした。その初球

振り遅れながらライトへのフライになった。ライトが捕球体制に入り、サードランナーとセカンドランナーはタッチアップの体制。しかし…ライトがグローブをはじいてしまい、ボールは転々と転がっていった。なんで、どうして、私は悪い夢でも見ているのか…震えが止まらない。そのままサードランナーとセカンドランナーがホームインして同点。信じられない。ライトがようやく追いついたと思ったらバッターランナーは三塁に向かっていた。ショートに中継し、ショートがサードへ送球したがサードが後逸し

そして――――――――――――――――



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