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竜と小さな魔術師  作者: 桜野猫
5歳:竜と出会って
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おいしい朝ごはん


おいしいものを食べれたら幸せだと思う。

誰だっておいしいものは好きなはずだ。

少なくとも僕はおいしいものが大好きだ。

だっておいしくないものを食べるならおいしいものを食べたほうがいいでしょ?

だから僕はおいしいものを食べたらすっごく幸せな気持ちになれるんだ。



サキさんのごはんはすごくおいしいと思う。

でも最初は料理をしたことがなかったらしい。

サキさんに料理を教えたのが、お母様だって言ってた。

ってことは、お母さんのごはんもおいしいのかな?

おかあさんがごはんを作ったことないからすごく気になる。

今度お母さんに聞いてみよう。


ベッドに横になって考えてたら、誰かがコンコンと扉をノックしてきた。


「お嬢様、朝ごはんが出来ましたよ」


ごはんができったって呼びに来てくれたみたいだ。


「はーい。すぐ行くー」


僕は返事をして、ベッドからでる。

あ、よだれふいとかなきゃね。



食堂に入ると、


「あー、おねえさまがきたー」


一番最初にエアルが僕に気付いた。


「おはよう、クーリア」


「クーちゃん、おはよう。アルちゃんが待ちくたびれてたわよぉ」


次にお父様とお母様が僕に気付く。


「おはようございます。お父様、お母様。」


お父様とお母様に朝のあいさつをする。

お母様の向かい側の席に座ってるのが、僕のお父様のカラル・グル・オルトレアだ。

礼儀にはちょっときびしいけど、すごくやさしい。

それにかっこいいし、自慢のお父様だ。


あ、そういえばさっきお母様の部屋に行ったときあいさつするの忘れてた・・・。



お父様の隣が僕の席だ。

僕の前の席は妹のエアルの席。

そしてお父様とは逆の隣の席にサキさんが座っている。


昔は、使用人の私が一緒の席で食べるなんてできませんっていってたみたいだけど、お父様が説得して一緒に食べるようになったらしい。

みんなで一緒に食べたほうがおいしいのに、なんで嫌がってたんだろうね。



今日の朝ごはんは、白パンと野菜がいっぱい入ったスープだ。

おいしそうな匂いでよだれが出そうだ。

すぐにでも食べたいが、ごはんの前には感謝の言葉を言わなきゃダメだ。


「大地の精霊に感謝します」


「かんしゃします」


みんながお父様に続いた。

言ったあとみんな食べ始める。


「はい、アルちゃんあーん。」


「あーん。もぐもぐもぐ」


エアルはごはんを口いっぱいに入れて、ほっぺをぱんぱんにしている。

僕はそれを見て、動物みたいだなーって思いながら食べ始める。


スープはもちろん、白パンもサキさんの手作りだ。

朝ごはんの前に焼いているらしい。

だからパンはあったかくてふわふわでおいしいのだ。

サキさんが作るごはんはやっぱりおいしい。


すごくおいしくて、すぐ自分の分を食べちゃう。

僕の前のお皿は、きれいにからっぽだ。


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