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日々
彼には風俗で働いていることを最初に話していたので、気持ちが楽だったこともあったのかもしれない。
彼は代々木上原に住んでいて、恵比寿にあるデザイン専門学校に通っていて、私は恵比寿に住んでいた。
代々木上原は新宿まで小田急線で一本。
私の仕事がおわる頃、待ち合わせをし、西麻布にあるクラブで遊んで私の家に泊まり、学校に行く。
そんな毎日を過ごし、1ヶ月くらいたった頃、彼に「ニューヨークに留学する」と打ち明けられた。
実は留学は随分前から決まっていたようだった。
すっかり彼がいることに慣れた私にはショックだったけど、仕方ないこと。
彼はニューヨークに行ってしまった。




