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最弱な俺と最強の召喚獣  作者: 若君
第一章 毎週火曜日更新。
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第十一話 新たなる天使降臨

第十一話 新たなる天使降臨


天界は、天使たちが住まう場所。

ここには闇も苦痛も恐怖も存在せず、

喜びと楽しさと幸福に満ちた国だ。

「行ってきます、ガブリエル」金髪の天使が剣を手に言う。

「ええ、気をつけて、ミカエル」

大天使ミカエル、『正義』の象徴。


―――

純白の羽根が部屋いっぱいに広がり、白い羽が空中に舞う。

「ご召喚にお応えします、私は大天使ミカエル」

天使が最後に人界に降りてから、すでに三百年の時が流れていた。


「おはようございます、緋夜様」


三百年ぶりに天使を召喚することに成功した人間、

その名は緋夜・グレイヴン、15歳だが12、13歳ほどにしか見えない少年、

『永遠のE級』と呼ばれる冒険者だ。


「今日もキャラメルのために、魔石をいっぱい拾うぞ!」

キャラメルはこの人間が最初に召喚した幻獣で、彼にとってかけがえのない存在。

「緋夜様、出発しましょう」

これは一人の冒険者と一匹の幻獣、一人の天使の冒険物語。


―――

「さて」赤髪の天使がゆっくりと口を開く。

「ミカエルもいなくなったことだし、そろそろ決めないと」

大天使ウリエル、『炎』(光)の象徴。

「次に人界に行く天使は誰にする?」


白髪の天使ガブリエル、純潔の象徴。

「私は行けそうにないわ」ガブリエルは微笑みながら言う。


「ガブリエルは天界の結界を維持しないといけないからね」

ウリエルが横から口を挟む。

「じゃあラファエルは?」ウリエルは傍らを見る。


緑の長い髪を持ち、男女の区別がつかない顔立ち。

「そうですね、私も無理でしょう」彼は口を開く。

「戦力的に一番弱いですから」


「ふふふ……」ウリエルは笑いながら立ち上がる。

「じゃあ私が行くしかないわね!」興奮した様子で言う。

「久しぶりの人界か」

今はどんな風に変わっているだろう。


「他に三人いるでしょう?」ガブリエルがウリエルの言葉を遮る。

天界の大天使は全部で七人。

「でも彼らも多分行く時間ないと思うわ」傍らのラファエルが言う。

「やっぱり私が行くしかないわ!」相変わらず興奮している。


―――

一方、主人公は積み上がった魔石の山を緊張した面持ちで見つめている。

「結構溜まったな……」

ミカエルが来てから、金貨に換えた分を除いても、

召喚用の魔石がかなり貯まっていた。


「確かキャラメルは拳大の魔石で召喚できたよな」

ミカエルは子供サイズくらいの量だった。


(実は自分の体の大きさに合わせて集めてたんだ……)

あまり巨大な幻獣は呼びたくなかった。

(特に自分より大きいのはちょっと怖いし)

「緋夜様、次は誰を召喚されますか?」

ミカエルが傍らで尋ねる。


「そ、それは……」緊張した声。

(ミカエルが言うには、もっと天使を呼べば高ランクの迷宮に行ける……)

こっちの人には人間と天使の区別がつかないらしい。

(魔石の回収も早くなる……)

良い提案だが――


ミカエルを見る。金色の短髪、天使のような美しい顔立ち。

(いや、彼女は天使だ!!!)何を考えてるんだ。


「あのミカエル……」唾を飲み込む。


「天使はみんなミカエルみたいに美人なの?」

ミカエルは呆然と立ち尽くす。


「申し訳ありません、天使に美醜の概念はありません」

「お答えできません」ミカエルが言う。

(私は魂を見ている……)

(魂の違いはわかるが、見た目は皆同じように見える……)


「つ、つまり天使はみんな美女なの?」

「天使に性別もありません」

「男性の姿にもなれますが、そのためには一旦天界に戻る必要があります」

(人界では多くの力が制限されている)

「緋夜様がそう望まれるなら?」


「いや!ミカエルはこのままでいい!」

(ああっ!ミカエルは全然わかってない!)

子供っぽい見た目の自分が、美女たちに囲まれていたらどう思われる?

(きっと余計な奴扱いされて……また見捨てられる……)急に落ち込む。


「緋夜様……?」ミカエルは不思議そうに見つめる。


(とにかく、これは避けなければ!)

魔石の山に向き直り、手のひらをかざす。

「召喚!」魔石が光り始める。


「待ってください、緋夜様、まだ早いです!」

ミカエルは部屋を照らす光を見つめる。


「美人じゃないやつ、美人じゃないやつ……」繰り返し呟く。

(筋肉ムキムキでもいい!いや、ひょろっとした感じ?)

とにかく強そうに見えないやつを!


光が消えると、人影が現れた。

「ご召喚にお応えします……」緑の長い髪をなびかせながら。

「私は大天使ラファエル」微笑みかける。

主人公は大天使ラファエルを召喚した。


「男、男なの?」主人公は目の前の天使を見る。

女性的な雰囲気だが、声は明らかに男性。

「オネエ?」不思議そうに見つめる。

(とにかく、戦闘向きには見えないな)ミカエルとは違う。

一安心。


「ラ、ラファエル」ミカエルは呆然とした表情で彼を見る。

「ミカエル、これは気まずいね」彼はにっこり笑う。


―――

三人と一匹の幻獣が歩く姿は、周囲の注目を集めていた。

(ミカエルだけの時も男の視線を集めてたけど、今度は……)

「ねえ、あの人見て……」周囲の女性が頬を染めながら見つめる。

女性の視線まで奪っていく!


新しく召喚された天使を見る。ミカエルと並んで歩いている。

(ラファエルか、ミカエルみたいに強いのかな……)

キャラメルを見下ろす。

「ごめん、キャラメル、今度こそお前の同類を召喚するから……」


「ねえ、キャラメル、同類でも僕を捨てないよね!」

「にゃ!」(面倒くさい奴)

「キャラメルは僕を捨てないんだ!」なぜか感動している。


「彼がミカエルの召喚主か」ラファエルは前方で感動に浸る主人公を見る。

「今はあなたの召喚主でもあります……」ミカエルがため息混じりに言う。

「そういうことですね」微笑む。


「どうしてあなたが召喚されたの?」ミカエルが尋ねる。

ウリエルが来ると思ってたのに。


「それがね……」ラファエルは天界に召喚陣が現れた時のことを思い出す。

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