1話
僕は美代春馬今日、高校生になった16歳。
僕にはある夢があった。
でもその夢はきっと叶わない、いや叶うはずがない。
その夢のせいでずっといじめられてきたんだ。
だから僕はその夢をあきらめた。
高校ではもっと普通に、普通の男子でいようと心に決め新しい教室に足を踏み入れた。
教室内は初めて見る顔ばかりで、中学の同級生たちがいないことに少しほっとした。
僕は心を落ち着かせるようにイヤフォンから流れる曲を聴く。
それからHRが終わり、入学式も慌ただしく終えた。
解散する前に担任が言った
「一人ずつ自己紹介と将来の夢を発表しようか」
「俺は警察官」
「サラリーマン」
「私は動物関係で働きたい!」
「まだ決まってない。これから見つける」
「俺働きたくないなあ~」
みんな生き生きと語っていく。
どうしよう
僕の、僕の夢は
中学の頃の記憶がよみがえる
いいの?いわないで?
小学生の時もいじめられた、
だけど中学生になってもその夢を諦めてなかったじゃないか。
いいのか?これまでの僕を捨てて…。
「美代春馬です。
僕の、僕の夢はいつかガラスの靴を履いて輝きたいです。」