平衡ゴーストジュブナイル――この手紙を君が読むとき、私はこの世界にいないけれど
生きていたいと願うべきだと分かっている。
でも心からそう思える瞬間が、生きているうちに、何度あるだろう。
五月女奏は、不登校の高校生。
彼はある日、幽体離脱のように、自分の「幽霊」を体の外に出せるようになった。
ただし、幽霊がいけるのは自分のいる世界ではなく、それとよく似た並行世界。
そして並行世界では、彼の幽霊は、けが人や病人に触れることで、そのけがや病気を吸い取ることができた。
自分の世界ではなくても、人を癒すことには意味があると信じて「治療」を続ける奏だったが、ある雨の日、彼は自分の世界で、誰かの「幽霊」らしきものを見る。
その「幽霊」の本体は、奏の幽霊がいける並行世界に暮らす、ある女子高生だった。
名前は、水葉由良。
彼らは幽霊を「ゴースト」と呼ぶことにして、お互いの世界の病院で人々を治し続ける。
いくつかの共通点と、いくつかの違いを感じながら。
次第に交流を深めていく奏と由良だったが、それによって奏は、由良の身に何が起きていたのかを知る。
二つの世界に住む二人の交流と決断を描いた、現代ファンタジーです。
※アルファポリスにも同内容の作品を掲載しています。
でも心からそう思える瞬間が、生きているうちに、何度あるだろう。
五月女奏は、不登校の高校生。
彼はある日、幽体離脱のように、自分の「幽霊」を体の外に出せるようになった。
ただし、幽霊がいけるのは自分のいる世界ではなく、それとよく似た並行世界。
そして並行世界では、彼の幽霊は、けが人や病人に触れることで、そのけがや病気を吸い取ることができた。
自分の世界ではなくても、人を癒すことには意味があると信じて「治療」を続ける奏だったが、ある雨の日、彼は自分の世界で、誰かの「幽霊」らしきものを見る。
その「幽霊」の本体は、奏の幽霊がいける並行世界に暮らす、ある女子高生だった。
名前は、水葉由良。
彼らは幽霊を「ゴースト」と呼ぶことにして、お互いの世界の病院で人々を治し続ける。
いくつかの共通点と、いくつかの違いを感じながら。
次第に交流を深めていく奏と由良だったが、それによって奏は、由良の身に何が起きていたのかを知る。
二つの世界に住む二人の交流と決断を描いた、現代ファンタジーです。
※アルファポリスにも同内容の作品を掲載しています。
ゴーストたちは出逢う
2021/05/03 12:59
学校へ行かない兄と妹の朝食
2021/05/03 13:01
ゴーストたちは言葉をかわす
2021/05/03 13:05
病院の外のベンチ1
2021/05/03 13:07
(改)
病院の外のベンチ2
2021/05/03 13:08
癒す者たち
2021/05/03 13:11
(改)
五月女奏は勘繰られる1
2021/05/03 13:14
五月女奏は勘繰られる2
2021/05/03 13:15
僕の不登校の理由1
2021/05/03 13:19
僕の不登校の理由2
2021/05/03 13:24
僕の不登校の理由3
2021/05/03 13:24
本
2021/05/03 13:26
自分の家にいるんだもの
2021/05/03 13:27
(改)
君が辛いなら辛いでいいんだよ
2021/05/03 13:29
夜の病院と、三人目のゴースト
2021/05/03 13:31
自分らしい生き方なんか探すより、皆と同じように生きる方がずっとよかった
2021/05/03 13:32
お兄ちゃんも、私が不登校になった理由、聞かないよね
2021/05/03 13:35
彼が死んで先輩は小指をくれた
2021/05/03 13:37
空気を震わせることのない絶叫と妹
2021/05/03 13:41
親友だったの
2021/05/03 13:44
水葉由良の友人たち
2021/05/03 13:46
水葉由良の友人だった者たち
2021/05/03 13:47
水葉由良の今の、
2021/05/03 13:48
あす がっこういきます
2021/05/03 13:50
catastrophe 1
2021/05/03 13:51
catastrophe 2
2021/05/03 13:52
catastrophe 3
2021/05/03 13:53
五月女世界の水葉由良を探して
2021/05/03 14:13
心だけすこやかになんていられるわけがあるのか
2021/05/03 14:16
(改)
どうして生きなきゃならないのかとか、どうして人を殺しちゃいけないのかとか
2021/05/03 14:28
平和な朝は残酷に明ける
2021/05/03 14:34
自分と他人と、どっちが大切なんです
2021/05/03 14:36
どうってことなかった
2021/05/03 14:37
もう会えないはずの君に
2021/05/03 14:39
どうせ自分は死ぬんだから
2021/05/03 14:41
嘘をつけと言う人は誰もいなくて、自分のことは無限に騙せた
2021/05/03 14:46
どうして人間て、生き物のくせに、こんなに生きづらくできてる
2021/05/03 14:49
教室
2021/05/03 14:50
色んな人を救ってきたように
2021/05/03 14:56
(改)
五月女世界の、五月女奏と水葉由良
2021/05/03 14:59
水葉世界の、水葉由良と五月女奏
2021/05/03 15:02
エピローグ ――水葉由良の手紙
2021/05/03 15:09