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狂った紫陽花の手記  作者: 青空
9/9

そして時が流れて


学祭が終わった。

水仙は出会い系で知り合った男性と遊んだり、腐海の仲間たちと旅行したり、学祭で知り合った男の子と勉強会をしたり、楽しそうだ。

椿への毒も吐かなくなった。それでいい、幸せそうでよかった。

でもごめん。やっぱり私は君が怖い。私や他の子をダシにして男の子を捕まえようとする根性と、椿への歪んだ解釈、それに私に対する偏った気遣いと執着が。ごめんね。

花水木や竜胆先輩とは連絡を取らなくなった。これもごめん。君の友人でいるには、ちょっと思いやりと体力が足りないみたいだ。君が困ってても、私はもう助けてあげられない。不甲斐ない友人でごめんね。

椿とは今でも会っている。だんだん歪んでいく水仙の愚痴を聞いてもらうことも増えた。また浮気した鬼灯とは別れたらしい。その代わり、誠実で可愛らしい想い人を見つけたのだとか。この前会ったけれど、優しそうな人で安心した。今度こそ幸せになってね。

私は最近やっと本音を全部伝えることができてすっきりしてる。気遣ってくれたサークルの先輩たちには感謝してもしきれない。私はもう大丈夫。

ただ、水仙と椿の行く末がまだ心配だ。水仙も椿も新しい恋をしていて、また以前みたいにキラキラしてると思う。キラキラがずっと続くように願うばかりだ。


ふう、これでとりあえず鬼灯を中心とした事件は終息したかな?これからどうなるのかはまだよくわからないけど、たぶんこれが最良の結果だったんだと思う。


今度こそ未来のみんなに幸あれ。

狂った紫陽花より




最後の裏話(読まなくてもいいよ)

水仙は本当は桃にするつもりでした。イメージは本当に『無邪気』なんですよ、あの子。他にもかりんっていうピンク色の花や勿忘草なんかも候補でした。特に勿忘草、私を忘れないでって花言葉はぴったりだと思ったんです。でも彼女のあり方を考えると、儚げな勿忘草より、しゃんと背を伸ばす水仙の方がしっくりきたんですよね。

花水木は実は紫陽花のイメージでした。ただ花言葉が合わなかったんですよ。ちなみに紫陽花、家族団欒とか辛抱強い愛情とか、素敵な花言葉もあるのでこの小説でイメージダウンしないといいなと思っています。

一番花で悩んだのが椿です。椿は見た目は菫とか桜とか、可愛らしい感じです。だけどやっぱり花言葉が合わない!探した末に牡丹と迷って椿になりました。

それと登場させなかったけれど、向日葵の先輩がいました。登場するシーンがなかっただけで、椿と紫陽花にとって本当にいい先輩だと思います。

最後に、紫陽花はこの半年を後悔はしてません。彼女はもう大丈夫。

読んでいただき、ありがとうございました!

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