11 ファミレス4
「うん、絶対に帰ってみせるよ! そのためには何をすればいいかな」
「最初に言ったけどやっぱり自分の章を探したほうが早いよ。もし渡くんがこの世界を本当に望んでいないのなら章に何を書いたのか気になるし、もしかしたらめだか文集自体の謎を知っている子もいるかも」
「それが帰るための手がかりなるなら誰か僕の章を見ていないか探してみるよ」
「何人かは心当たりがあるから私も調べてみる。また、明日あの野池の前で会おう」
「分かった」
僕と雨宮はお互いケータイの番号を交換してその日は解散した。
雨宮は無表情で無愛想だけど、いいやつで良かった。
結局その日は町を色々回ってみたけど他のクラスメイトを見つけることはできず自分の家(?)に帰った。
次の日の朝、僕は雨宮との約束通り昨日雨宮が創った野池に向かっていた。
するとポケットからケータイが鳴った。
「もしもし、雨宮?」
「今どこ!」
雨宮はやけに慌ただしい態度で聞いてきた。
「今そっちに向かっているところだけどもうすぐ着くよ」
「そっちに一人向かっているから捕まえて!」
「えっ?」
一体何を?
僕は前を見てみると道の先から大型トラックが走ってきていてその隣を白いタンクトップ姿の男が走っていた。
「なっ、なんだあれ!」
人間の速度を遥かに超えた男を見て僕は唖然と見つめるとタンクトップの男は大型トラックと共に右折して一瞬で見えなくなった。
「…………」




