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空想世仮居  作者: ナベのフタ
第一章 夢の始まり
10/29

08 ファミレス1

「……決まった?」


「あっ、でも僕お金が……」

 財布は家に置いたままだ。


「いいよ、お金なんて必要ないし。高いやつ選びなよ」


「そうなの? それじゃあステーキ定食にしようかな」


「んっ」

 雨宮さんは呼び鈴を押して店員が来るのを待つ。


「お待たせしました。ご注文を……」


「?」

 店員は僕達に気づかないように周りをキョロキョロと見回した。


「あの、すみません……」

 店員は僕の声に全く反応しない。


「そんなんじゃダメよ、もっとこうしないと」

 そう言うと雨宮さんは店員のむなぐらを掴んで引き寄せた。


「シーフードパスタとステーキ定食持ってきて」


「は、はい、かしこまりました」

 店員は慌てて厨房に行った。


「……あんなことして大丈夫なの?」

 僕は唖然としていた。


「あれぐらいしないと私たちの意識が届かないからね」


「へぇ……あっ、ドリンクバーも頼んでもらえばよかった」


「行けばいいよ、好きなものとってくれば」


「へぇ、いいんだ……雨宮さんの分もとってくるよ。何がいい?」


「そう、じゃあ野菜ジュース」


「分かった」

 僕はドリンクバーで勝手に飲み物をいれるけど誰も文句言ってこない。ちょっと楽しいかも。



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