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【読み切り】

長らく放置してましたね。


ネタは浮かぶのに、なかなかそれを文章にすることができませんでした!!

今回は社長×平社員という設定です。二人は別々の会社です。

日本の某所にある、とある路地を、ある一人の青年が走っていた。


季節はもうすぐ年の瀬も押し迫ると言ったころだった。空はどんよりと曇り、今にも雪でも降りだしそうだった。それほど気温も低い。荒げてきた息が白く現れては消えていく。


「遅くなっちゃったし・・・・もういないかなぁ・・・。」


腕につけられた時計を見る。もうすぐ日が変わろうとしている時間だった。青年、眞鍋悠まなべゆうは近くの会社に勤める平社員だ。いわゆるサラリーマンというやつ。歳は今年24だ。そして彼は駅前の噴水にやってきた。そこに一人の人影を見つけて、さらに慌てた。


「風間さん!!すみません、遅くなってしまって!!その・・・待ってたんですか・・ずっと?」

「そんなに慌ててこなくてもよかったんだけどね。」


くすっと笑うその人は、行き切れ切れの悠の背中をさすった。風間宏也かざまひろやはそういう気づかいがよく出来る人なのだ。


「そんなわけいきませんよ!!だって、約束の時間からだいぶ・・・たってしまってて・・・。」

「俺が勝手に待ってただけだからさ。仕事長引いたのかい?」

「は・・・・はい・・・ちょっとトラブルが起きて・・・それで連絡も入れられなくて・・・・。ホントすみません!!寒かったでしょう?」


ばっと、悠は宏也の手を両手で包む。やっぱりその手は酷く冷えていた。


「こんなに冷たいんですから!!」

「あはは、悠の手暖かいね。」

「そ・・・そういう問題じゃ・・・・・・。」

「じゃ、いこっか。っていってももうこんな時間だし、明日も仕事あるから・・・歩くだけだけど。」

「は・・・はい。」


すると、悠の手はそのまま宏也の片手に囚われたまま彼のポケットの中に入ってしまった。


「え・・・ちょ・・・・風間さ!?」

「悠の手、離したくなくなったからこのままね?それに、このほうが暖かいだろう?」

「それは・・・そうですけど・・・恥ずかしいですよ・・・男同士で・・・・。」

「こんな時間じゃ、誰かに会う方が難しいよ?」

「それは・・・そうですけど・・・。あの、風間さん明日のお仕事に差し支えたりしません?」

「俺は、悠より自由が聞く仕事だからね。」


宏也は悠が勤める会社とは違う会社の社長なのだ。そんな彼と悠がなぜ知り合いで、しかも・・・そんな関係なのかというと、大学の先輩後輩だったからである。大学で知り合って、そのころから親交があって、宏也が卒業するときに告白されたのだった。それから宏也は企業を立ち上げて、あっという間に社長にまでなってしまった。悠は平凡に平社員だが・・・。


「悠こそ、明日も早いんじゃないのか?」

「えっと・・・まぁ、大丈夫だと思います。今日は残業だったんで、振り替えで明日は少し遅く出るんです。」

「そう。でも、無理しないでくれよ?」

「わかってますよ。」

「悠。」

「はい?・・・・・・え・・・・?ちょ・・・なんで顔寄せてくるんですか!!」

「誰にも見られないから平気だって。」

「ちょ・・・そういう問題じゃないですよぉ!!!」


でもね、社長に逆らえるわけもなくってね。別に会社同じじゃないけどさ。


「ん・・・・はぁ・・・・。」

「あはは、手、もっと熱くなってきた。」

「ていうか、手つなぎながらキスするのやめてくださいよ。ちょっと痛いです。」

「悠はチビだもんな。」

「風間さんが無駄におっきいんです!!日本人なのに189って・・・。」


ちなみに悠は173。え、それってちびなんじゃないかって?う・・・うっさいなぁ!!


「遺伝だから仕方ないな、俺は。」


そう言われると、悠もチビなのは親が両方ともチビだからなので何も言えなくなるのだが・・・・。


寒いはずの冬空のもとなのに、彼らの周りはほのかに暖かかった。


昔考えたネタを書き起こしてみたものなので、何これみたいな感じは大いにありますね・・・・あはは・・・

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