第一章
時刻は午前7時
チリリリリリリリリリン
7時にセットしていた目覚まし時計が鳴る。
寝ぼけながらも起き上がり、目覚まし時計の頭部をチョップしようとする。
けど鳴り止まない・・・・
今度は、高く振り上げ目覚まし時計をチョップしようとする。
ドン!
「いて!」
何か硬い物に手をぶつけてしまった。
痛みをこらえるために、片方の手でぶつけてしまった手をを必死でさする。
横をよく見てみると、目覚まし時計の頭部には当たってなく、机の角に手をぶつけてしまった。
今度はよーく目覚まし時計を見て、チョップではなく頭部を軽く叩く。
ピッ!
「やっと鳴りやんだ・・・」
三崎順平は伸びをし、それを終えると、部屋のカーテンを全開にした。
日差しが部屋にさしこんでくる。
「今日も一日が始まるのか・・・」
ひとまず順平は階段から一階に下りる。
「おはよう~」
階段を下りると、キッチンにはおばさんが朝ごはんの支度をしていた。
「おはよう。順君」
おばさんが笑顔で挨拶をしてくる。
朝食が出来そうなので、テーブルの椅子に座る。
すると扉が開くと、スーツ姿のおじさんが出てきた。
「おはよう!順君!」
「おはよう。おじさん」
おじさんもテーブルの椅子に座り、おばさんも朝食のおかずをテーブルに並べる。
全て並び終えると、おばさんも椅子に座った。
「「いただきます!」」
___________________________________________________________________________
「順君!そろそろ行かなくていいの?」
気が付くとそろそろ学校に行く時間に迫ってきていた。
朝食がうますぎて、ずっと食べすぎていたことと、TVのNEWSを見ながら食べていたせいか知らない間に時間が過ぎていた。
「やべ!」
急いで、洗面所に行き、歯磨きや髪を整えたりなどの支度をすませる。
その後は、二階の自分の部屋に駆け込み、着替えを済ませる。
腕時計を見ると、時刻8時になっていた。
「もう出なきゃ!」
と部屋を出ようとしたとき・・
「あ!」
ある忘れ物に気付いた。
机からある物を取る。
母親の形見である指輪である。
外に出るときはこれがなきゃ落ち着かなく、お守りにしている。
指輪は指にしないものの、それにチェーンを付けている。
それを首にかけ、急いで一階に下りた。
「おばさん!おじさん!行ってきまーす」
「「行ってらっしゃーい」」
玄関でくつをはき終え、学校へ向かう。
一日の朝はこんなもんである。
おじさん。おばさんと言っても、年齢は高校生の親の平均と変わらないぐらいである。
まるで自分のことを、本当の子供のように扱ってくれることに本当に感謝している。
いつも、こんな平凡で変わらない一日である。
しかし、今日だけはいつもとは違かった。
_________________________________________________________________________
学校を目指して、歩いていると、黒い高級車の車が止まっていた。
その車からスーツを着たビジネスマンのような男が出てきた。
変だとは思ったが、とりあえず気にせずまっすぐ歩いた。
「おはようございます。順平様」
その男は、順平が車をさしかかる所へんで、頭を下げて挨拶をしてきた。
そうこいつのことを順平は知っている。
たまにある。
前もこんな感じの男に、声をかけられたことがある。
そうこの人は、"あいつ"の部下である。
あの最低な"あいつ"の部下である。
「順平様。京平様から、これを預かってまいりました。」
すると男は、順平にある手紙を渡してきた。
「また後で、お伺いします。それでは、失礼します」
男は、頭を下げると、車に乗り、どこかへ行ってしまった。
手紙の送り主を見ると、やはり"あいつ"だった。
「あいつ・・・今頃何の用だ。俺と母さんを見捨てておいて・・・」
順平は手紙をカバンの中に入れた。
やはり文が変かも・・・・
変だと思ったら気にせず言ってください!