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第八話 ファンタジーの常識?見直せば起死回生の奇策が生まれる

今回はファンタジーの常識について、考えてみようと思います。


第一回は魔法・魔術編


魔法や魔術は、ファンタジーでよく使われる切り札的な存在。


まあ、MMORPGなどのネットゲームでは、さほどの威力は持たないですが

もともと、魔法等の要素は、中世ファンタジー世界の大砲やロケットランチャーと言う位置づけ。


めちゃくちゃ強い剣士がいたとして、剣だけで大型生物を倒せるか?

これを考えるといささかに難しいことになると思いますよね。


もともとオンラインゲームでは、勇者などの特殊な英雄を作ることはできない。

参加してくれるプレイヤー一人ひとりが主人公であり、住人であるという考えを採用しないといけないから。


課金してくれるプレイヤーを優遇して活躍できるようにするのは、色々な運営会社の大人な事情ですからね。


まあオンラインゲームは、それに加えて色々な職業を魅力的、かつ、差別なく活躍させるため、本来の魔法の役割は小さく見積られています。


さて、改めて魔法について、ラノベ的に見直してみましょう。


通常の俺TUEEEではゲームキャラ転生とか魔力無限、魔法の新規創造などの特殊能力を神様に与えてもらったりする感じのものがあります。


他にも王道系では知識チートというか、現代ラノベの知識を使った魔法チートなどがありますね。


それでは一つずつ考えていきましょう。

今から行うのは、魔法・魔術の再定義であり、現実的な発想を得て他作品との差別化を図ることで、読み手側に面白いと思わせるための施策の発案です。


まず王道系ファンタジーでよくある魔力無限化チート。


王道系ということで、最初から神様に願うパターンを避けた展開。

主人公は、転生の記憶を保持しており、有名ラノベの方策を実行する。


有名なのが、幼い頃から魔力というか、MPを全て使い切って1日を終えるパターン。

筋力トレの考え方は、鍛えることで今ある筋繊維が千切れ、その修復過程でより強い筋肉が造られるというのがあるのですが、これを基に応用しているような魔力増殖法ですね。


現実的には、魔力って要するに精神力です。

実態は分からないって?


確かに物語の設定自体は、作者さん固有のもの。

ただし、魔法の設定には、ほぼ共通したものが存在しています。


たとえ、それは全く違う!と作者さんが言い張ろうとも。


魔法を使うのにイメージ云々が、関係するのは皆さん知っていますよね。

流行りは無詠唱とかの頭の中で呪文を詠唱したり、現代知識で化学反応の理解から得られるイメージの最適解。


赤い炎より青い炎のほうが、高温であり威力というか、熱ダメージが上がる等を採用している作品は多い。


こういうのは、王道系では共通化されています。


まあ神様に願って、魔法能力を最強にするより「それらしく現実的」だから!


この流れで行くと、魔法の発動にはイメージが必要となる。

そうなると脳の過度な働きが必須ではないか?


魔力を増やすために、魔法を使い、全放出して気絶からの魔力の器が大きくなるというコンポは、現実的には過度な精神的ストレスがかかってしまう。


筋トレのやりすぎで、肩が壊れた!などのように、やりすぎれば修復不可能な段階に進んでしまいます。


魔力の放出は、魔力を操るという精神負荷がかかり、なおかつ全ての魔力を放出で、気絶するということは毎回身体の限界を超え、生命の危険を感知した身体がリミッターを発動している証拠。


こんなのを毎回続けていては、本来の精神力を削りまくり、うつ病とかになることでしょう。

魔力が増えても、魔法の制御能力には致命的です。

精神病で集中力はなくなり、精神が錯乱してしまうから。


また化学反応の知識を武器に、少ない魔力でも高威力の魔法を使えるようにする。

赤い炎に対し、酸素を意図的に供給し、燃焼を加速させ高温化、威力が向上した魔法を実現。


では、この方法で一番の問題を指摘しましょう。


既存の炎の魔法は、使えるでしょう。

そういう設定なのだから。


しかし、ここから高火力にするために注ぐ酸素ってイメージできますか?

確かに知識としては分かります。


でも、酸素をどうやって感じるのでしょうか?

周りから集めるには、酸素を認知して操るしかなく、そうじゃないなら、物質の創造という次元の違う高位魔法が必要ではないか?


まあ、氷の礫とか、土の塊を射出する低位魔法が存在する世界も多い。

でもそれは、呪文詠唱とか決められた手順を踏んでの発動。


ある意味では、そんなに理解はしていなくても、物理法則のような神の法則が適応されているから、魔法は発動する。


そこにアレンジするには、神様と肩を並べるほどの実力がいるのではないか?

まあ精霊に頼んでいるという作品もありますが、その世界で認知されていない酸素の存在をどうやって精霊に伝えるのか?


そもそも、それができるなら、精霊に威力の増加を頼んだ方が早いのでは?


次にゲームキャラ転生や、神様からの魔力無限チートなどを題材にしてみましょう。


まずはゲームキャラ転生ですが、オンラインゲームの自キャラに転生する場合が多いですね。

うん、まあ強いのは、当たり前かな?


そもそも、エンドコンテンツをやり込んだオンラインゲームの魔法使いとかは、隕石召喚とか色々ド迫力の魔法が使えるかもしれない。


レベルもカンストしており、MP制かスキル制かに分かれるかもですが、その実力は強大無比。


ただ、ここにも大きな落とし穴が待っている。


ラノベでは、威力が大きすぎるとして大魔法を封印、初級魔法ですらも地元住民の実力を上回っている。


しかし、現実的に考えよう!

その魔法は、誰が代理で行使しているのか?


そもそもから、地元に魔法が存在している。

ゲームキャラの魔法が、全て地元の世界と同じであれば、発動自体は可能だと言える。


しかし、ちゃんと発動手段、つまり詠唱や魔力制御を行わない場合、自分とは別の誰かが発動を代理している可能性がある。


ゲームと現実は、違うのです。

ゲーム内で魔法スキルをポチっとすれば発動し、エフェクトと共にクールタイムに入る現象。


実は、ゲームを難しく考えないように、該当ゲームの開発チームが端折っているだけ。

魔法使いって、初めの頃は、大火力で詠唱を完了できさえすれば、相手に壊滅的ダメージを与えられるゲームチェンジャーだったのです。


昔はね。


でも、色々なキャラを使ってもらいたい!

魔法使いをただ守って殴られるだけの戦士にはなりたくない!


などの大人の事情で、魔法自体が弱体化しました。

その代わりに、クリック一つで魔法を連続して使えるように!


ここで問題になるのが、ゲームキャラというアイディアは奇抜だが、現実的にどこまで再現するか?

全部再現するなら、物語が崩壊しそうである。


強い!と言う言葉には、比較できる対象が必要。

しかしゲームキャラは、舞台がゲームの世界だけに、力のバランスが崩壊している。


そして、更に分析するなら、まともな手段では実現不可能と結論が出る。

ゲーム世界の魔法が、転生先の魔法体系と異なる場合、キャラに転生した主人公たちは何らかの存在による力の再現を受けているはず。


そして、それは厄介極まりない。

近くで、主人公が魔法を使うたびに、その効果を再現するために働く神秘な存在。


確かに神様レベルの介入で、魔法創造にて、すべて使えるようにした可能性もある。

しかし、それだと主人公の魔法は乱発、暴発、大爆発の暴走事故を起こすはず。


だって、発動にクリック一発な魔法を再現なので、常にロケットランチャーの引き金に指を引っかけている状態。


ちょっと、お茶を飲もうとしたら、引っかかっちゃったで、何らかの魔法が発射されるはめに。


ここら辺から分かるように、呪文の詠唱やら精神の集中とかは、強力な魔法の安全装置なのです。

簡単に発射されるロケット弾など、戦場であっても味方を誤射しかねない。


そしてお話によっては、実はゲームキャラ自体に自我があって、そこに日本のプレイヤーの意識が宿った的な展開もある。


魔法の使用は、キャラの自我が制御するパターンですが、こうなるとゲームキャラとは言えない状況になる。


だって自キャラが地元に存在するなら、同レベル帯の地元民がいてもおかしくない、と言うかいると考えた方が自然です。


つまり、主人公は特別強い状態ではなくなり、まあ物語自体は緊迫する戦闘展開が期待できるのでいいのかな?


そして、神様の転生特典編では、そもそも成長要素はなくなり、戦闘自体が楽勝に!

ただし、この場合も強力な魔法を至近距離で使って、自分を巻き込んでの自爆したり。


そもそもから、ゲームキャラではないので、魔法を覚えないとダメ。

魔力無限でも魔法自体は地元の学問。


はっきり言って、今現代の学校と同じであり、現代知識がある分、魔法の習得が遅れる可能性がある。

だって、魔法はイメージというけど、魔力って何な状態。

そして、くだらない理由で魔法が暴発。


たぶん、この人生の失敗で引きこもりになる予感しかしない。


最新鋭の戦闘機に乗ったら、強いのか?

この問いに答えを出すなら、乗りこなせれば強い!であり、乗りこなせなければ、墜落して死亡すると言えます。


いずれも訓練と努力次第であり、それでは皆と変わらないどころか、訓練の失敗で暴発する度に、周囲の人から危険視され、貴族であっても幽閉されかねない。


これが庶民なら、転落人生まっしぐら。


さて、今まで書いてきた魔法という技術を題材にしたラノベの見落とし点。

というか、今までは目新しいので、不合理なところに目を瞑ることにしてきた点をおさらいしました。


しかし、上記をすべて見返して活路を模索する手もある。


目指すのは、他の同系統の作品との差別化であり、上記の内容を否定するものではないのです。

詰まるところ、どういう所を変えるか?もしくは作者さんの実力による表現の強化で他を超えるのもアリですからね


では、ここからは、新たにもっと現実に近づけた設定をしてみます。

ファンタジーとはいえ、リアリティを突き詰めると、読み手の共感を集めやすいのです。


魔術師は、基本貴族に多く、平民は少ない?

理由の一つが、専門の学校とかに通える財力があるかどうか。


また王侯貴族は、優秀な魔術師の家系との結婚を繰り返すため、遺伝的に強い魔法使いが生まれやすい。

ごく稀に平民出の魔術師も出てくるが、遠い祖先が貴族で、家の没落によって平民に降格された。


上記のような設定が、複数の作品の共通した点で挙がるのですが、

ここを、もう少し突き詰めてみましょう。


そもそも、現代地球で魔法使いは存在しない。

まあ霊能者とかいるみたいですが、少なくともファンタジー作品の魔獣と戦え!と言われたら困るだけでしょう。


で、異世界はどうか?

進化の過程に魔力を組み込む。


すると最初に起こるのが、植物の変化です。

何もない世界に竜が一体佇んでいる。

あるかもしれないですが、そんなのは神ってるドラゴン。

人間とは、もはや別系統。


通常は星の生態系で出てくるのは、多様な植物群。

それは、そうなのです。


動物とかは、食べ物がいる。

食べ物が、植物の葉や種子なのだから、これが出現しないと困る。

続いて、昆虫やらと跳ばしていって、草食動物にそれを食べる肉食動物。


さて、魔力の要素が一番浸透しているのは、雑草から世界樹までの植物群でしょう。

食物連鎖で、魔力はどんどん動物にも浸透し、ファンタジーな魔獣や竜といった生物に進化。


これを人間に当てはめると、

植物をよく食べるエルフは、魔法の扱いに長けていて、寿命のせいか制御能力も高い。

魔力を含んだ野菜だの、薬草だの、を食べている内に、所謂人間種とは別の進化を遂げた。

植物自体も枯れては、芽吹きを繰り返し、霊性を帯びた精霊なども出現する。

エルフは精霊の友となり、繁栄に至るも、その生き方は穏やかな孤立。


反対にドワーフは、岩の世界に生きるもの。食べるものは草食獣か肉食の魔獣か?

獣たちの食物連鎖で蓄積された魔力は、濃厚であり、彼らに頑強な身体を与えた。


獣人種なども、人間種を基に魔力が身体を強化する方向に浸透、獣への原点回帰により高い俊敏性を誇る。


そして、ここで人間、作品によってヒューマンとか言われるが、彼らも食べ物から魔力を蓄積していったと思われる。


最初の人間たちは、集団の長に力の強い者を選んだはず。

生存が掛かっているのだから、当然の結果である。


部族を作り、更に寄り集まって国を作る。

最初は集団の代表だったものが、人の集約により指導者に!

王族や貴族といった支配者階級のはじまりである。


王侯貴族は、互いに婚姻を重ね、優秀な人材を輩出。


まあ、この簡易的な順序で、魔力が王侯貴族に集まってくる原因だろうと思うのです。


人間は偉くなるほどに、美味しいものを食べるでしょう。

そして、人間にとって美味しいものって必ずしも味がおいしいとかではない。

身体に良いもの、不足しがちなものも、人によっては美味しいと感じることもある。


生存のかかった人間にとって、生き残るという目的を、魔力が濃い食べ物の摂取で達成できるなら

その食べ物は美味しいと感じるかも。


つまり、魔力を食べ物から摂取し、自分の魔力を増やしていく。


自分の魔力増加に食が絡むことで、自然と魔力の籠った食材は高級品となり、王侯貴族の晩餐を飾ることになる。


魔獣ほどでないとしても、人間の社会構造も魔力の蓄積を促す効果がある。


冒険者に魔法使いがいるのも、冒険中に色々なものを食べるからで説明できるわけです。


さて、ここまでを踏まえて作品作りをしてみましょう!

基本的な理解にリアリティを持ち込むことで、より鮮明に地球的な発想ができるはず。


まず強い魔獣にとって美味しい獲物は、同じく強い魔力を持つ生物。

魔獣と魔獣は互いに食い合っている。


魔力の素が植物ならば、森が深くなるほど魔力濃度は高くなる。

強い草食獣の食べ物は、もちろん高魔力で希少な植物。

そして、それを狙って強力な魔獣たちが集まってくる。


森が浅いところに、強い魔獣が現れない証左が得られました。

また小型の魔物たちの標的が人間な理由には、単純な食物連鎖以外にも、魔力の高い人間が存在するから。


人間は、魔物にとって手頃な獲物である。


さて、ここからがラノベで使う要素です。


まず、高魔力の人間、まあ王侯貴族は魔獣等の魔物に狙われやすい点。

そして、強力な魔獣が出現するエリアは深い森林という設定。


砂漠やら禿山やらに、強力な魔物が出る必要性が感じられない。

そもそも、人間の商人たちが通るかもしれませんが、魔獣にとって毎日獲物が取れるわけではない。

よってそこに出現するのは、魔獣ではなく通常の虫や動物類。たまに岩山に岩塩とか舐めに来る感じ。


海の領域も同じようなものでいける!


あと深い森での戦闘は、魔獣類の力が増加するかも?

人間側も、濃い魔力を受けて、魔法の力を上げる感じ。


その分、人間の街など森のない魔力の薄い地域での、魔獣類の活動は制限を受ける。

濃い魔力が発散される深い森を居住区にする魔獣にとって、人間の街がある場所は活動しにくい。


現実の地球で、人が山を登ると酸素濃度が薄いせいで、息が切れる現象と同じ。

エベレストなんかに登った人は酸素欠乏を起こし倒れるケースも。


滅多に出てこないが、倒さなければならない魔獣が、出現した場合の対処法として役に立つのでは?

討伐場所を選び、誘い込めば、人間側に有利に働く。


また人間の戦争で、魔物を誘引する方法も、魔力の結晶や粉末、または他国の王族等を相手側に向かわせることで成功するかも?


例えば、人質を解放するとか言いながら、馬車に乗せてちょっと森に突貫し、そのまま相手に送り付ける。


小型の魔物が集団で釣れるかもだし、そのまま相手側にモンスターを押し付けて、ほとぼりが冷めたら襲撃するとか。


貧しい村に育ったせいで、毎日野菜ばかりの生活!主人公はお肉が食べたい。

しかしある日、目の前に半分透けた少女が見えるようになった。


まあ動物に摂取されると植物の魔力が変質。

動物性魔力と植物性魔力の相殺がおこる。

主人公は、植物性魔力を取り続けたせいで、エルフみたいな体質に!

つまり、現れた少女は精霊だったというオチ。


更に、強力な魔獣が手負いとなって、ある村の近くへと落ち延びた!

人間の住む地域での活動は難しく、息を引き取る。

その亡骸を見つけた少年が、魔物の焼肉を食べたら強大な力に目覚めた!


戦闘面では、大魔法使いほど深い森に住むとかで、侵入者に向かって自分と森の魔力を大爆発。

敵を一掃したり、反対に魔力全てを消費することで、一時的な魔力欠乏地帯を作り出す戦術。



設定をリアルよりにしたら、今までより幅広い選択肢が見えてきませんか?


すべては考え方次第なのです。

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