第五話 短編を書いてみよう!今の自分の実力を知る方法
さて、ここまで物語を形作る骨子について、書いてきました。
何か思い浮かんだでしょうか?
うん、現実問題としてラノベやアニメが氾濫し、そういう基盤が整っている現代日本。
ここまでのお話なら、ついてこれるかもしれません。
ですが、ここからが問題です。
ひとつ、ご自身が思い浮かべた物語の短編を書いてみましょう。
どんな形でも結構です。
何を見て、読んでも結構です。
でも、あくまでも、ご自身が書いた作品でお願いいたします。
シーンも一番盛り上がるところで構いません。
例えば、いきなり奇襲され、陥落寸前の王都で繰り広げられる群像劇。
例えば、ある日、突如現れた謎の飛行物体に占拠された地方都市、都市の中と外で繰り広げられる極限のドラマなど。
何でも構いません、本当にね。
なぜ、こんなことを?
そうですね、まったく今まで書いたことのない初心者の方は、いざ書こうとパソコンに向かうと何も思いつかないとかあります。
真っ白の画面を眺めながら、考え込む。
書いたことある人にも言えることですが、今長編書いてるから、そんなの楽勝!
と言う方にも、クライマックスなシーンの描写は早めに予行練習しておいた方がいいのです。
短編ということで、盛大な戦場だったり物語の重要な局面を描き切れるか?
試してみるのは、大変役に立ちます。
では、まず何も書けなくて呆然とした方について。
小説というか、物語を書くにはそれなりの構成力が必要です。
いつも、書類等は書いているという方でも、物語は違います。
会社の報告書や社会的な書類の記載などは、ある程度書くことが決まっています。
実際、手順さえ間違わなければ、書き方の手本通りにすればいい。
しかし、小説は書類等とは違い、前にも書いた感情の発露がないと上手くいきません。
そして、漠然と自分が何を書きたいのか?が分からなくなります。
まあ、諦めなくてもいいのです。
まず、いつも日記を書く習慣をつけてみるといいかもです。
もちろん、この日記はできるだけ楽しく、大げさに書いてください。
そう自身の今日の体験をドラマティックに描いてみる。
この習慣だけで、端末の白い画面からは、おさらばできるでしょう。
あと、長編書いている方ですが、
今まで作品を書いてきて、思う通りの迫力を文章で表現できましたか?
短編な理由は、表現力の真価を問うためです。
作者さんご自身が、この大事なシーンに対して、どれだけ精通しているか?
短い文章で、思う通りのシーンを描けているのか?
どんな作品でも、作者さんの脳裏にある映像と文章で表現される物語が一致しなければ、読み手側が理解することはないのです。
これはとても悲しいことです。
ぜひ、今はまだ先のお話だと思っていたとしても描いてみてください!
たとえ、今の作品の進行状況が変わったとしても、その短編は必ず役に立ちます。
なぜか?
それは一度クライマックスや重要シーンを描いたことがあるからですよ。
今書けないのであれば、その時が来ても書けません。
今、短編で予行練習をしておけば、そのシーンを描くために必要な要素が分かり、
作品の今後について考える余地が生まれます。
短編である理由は、短い文章でそのシーンをより深く、より鮮やかに描くことで、
読み手を作品に引きずり込むことです。
少々乱暴ではありますが、それだけの魅力を放つ作品に仕上げることが目的ですのでご了承ください。
そして、皆さまが自身の思い描いた通りのシーンを文章で描き切れたなら、
それは傑作になるといえるのではないでしょうか?
皆様は、他のアニメ化作品とか色々な一流ラノベに囲まれて生活していますよね!
そんな中で、自身が納得いく作品になった!ということは少なくとも、一流ラノベと同レベルの作品が書けたことになるでしょう。
普通は、まだまだ納得いかないなあというところなんですよ。
書いて、文章を読み返してみると自身の脳裏に浮かんでいるのとは違うかな?
という風になります。
実際には、思い描いているシーンというのは、固定化されていないので、上手く言語化できないです。
ここも、そこも書かなきゃっと思いながら、読み返してみると、あれ何か足りないとなるわけです。
考えている先から忘れてしまうのも、人間の性質なんですよ。
なので、いつでもメモを取る準備だけはしたほうがいいですね。
そうですね、短編は考えた先から文章を書いていく。
最初は何も考えず、そのシーンをなるべく逃さず描くことに専念しましょう。
本番は読み返した後です。
理解不能な事柄は、さりげなく描写を追加していきます。
3度目、ここで膨れ上がった作品の品質を上げます。
そう、無駄な情報などを削ぎ落し、重要な描写にクローズアップします。
全体的にシャープなほうが、短編の仕上がりは良くなります。
4度目、最後の構成です。
改めて矛盾はないか?
自分の満足度はどうか?
これを自分に問います。
実際のところ、物語が大きく動く瞬間や決定的なシーンなど重要場面の描写に必要な実力が問われます。
ちなみに、何回もこれを実施すれば、どんどん上手くなりますよ!
長編は、複数の短編の集合体と捉えられます。
まあ実際は、長編は長編で適正がありますが。
それでも臨場感を出して、読み手をそのシーンに引きずり込む力があるに越したことはない。
たって、その能力が物語のフィナーレを飾ることになるのだから。
ちなみに私は最初、パソコンの前で何も書けない人でしたよ!
人生って、不思議ですよね?




