70. ロザリア:最後の戦い!パート4
ルカが言った通り、私は車の後ろに身を隠していた。
家の中からも外からも銃声が鳴り続き、ときどき手榴弾の爆発音も聞こえていた。窓は割れ、家の中から煙が外へと流れ出していた。
三十分ほどが過ぎ、私は家の裏側を確認した。ダンテと仲間たちは中に入ることができていた。家は三階建ての大きなヴィラで、周囲はぶどう畑とリンゴ畑に囲まれていた。暗闇の中で身を隠すには最適だった。
正面と玄関は手榴弾でめちゃくちゃになっていた。私は裏側で待つことにした。ジョルダーノが逃げるなら正面は不可能だ。裏を見張るしかない。
ジョルダーノは今夜、必ず死ななければならなかった。
私はリンゴの木の陰に身を潜めていた。数分が過ぎても、銃声は止まらなかった。
「ジョルダーノ!」
私はマシンガンで、彼のそばにいた男を撃った。
思った通り、ジョルダーノは裏から逃げようとしていた。そばには護衛が一人いて、銃を構え周囲を警戒していた。私は二人を見た瞬間、ジョルダーノを守っていたその男を撃ち倒した。
ジョルダーノは拳銃を上げて私を撃とうとしたが、彼が引き金に指をかける前に、私のほうが撃った。
「初めて会った時に、お前を殺しておくべきだった」
彼は左手で傷ついた手を押さえていた。
ジョルダーノは私の目の前にいた。私は彼を負傷させた。でも、殺すつもりはなかった。
それをするのはルカでなければならない。
銃を握る手は震えていた。もし彼を逃がしたら、私は一生自分を許せない。私は銃口を彼に向けたまま、瞬きもせず見つめていた。逃げないように車に押し込んで、ルカが来るのを待つつもりだった。
「お前の子どもたちは、まだ生きているのか?」
ジョルダーノが脅すような声で言った。
「生きているのか?」
「生きてるわ」
私は動かずに答えた。
私は彼の言葉に揺さぶられてはいけなかった。ただルカが来るまで、彼を逃がさないことだけに集中しなければならなかった。
「もうすぐ、お前の子どもたちも殺してやる。
バルディーニ家を一度滅ぼしたんだ。もう一度やるだけだ」
血のにじむ手を押さえながら、彼は笑った。
「くたばれ!!」
私は彼の左足を撃った。
怒りを抑えきれなかった。弾は彼の足に命中し、ジョルダーノは膝をついて倒れた。それでも、私はまだ彼を殺さなかった。
「ルカ!!無事!?」
裏口からルカが出てきたのを見て、私は叫んだ。
待っている間ずっと、私はルカのことばかり考えていた。何かあったらどうしようと、心臓が止まりそうだった。でも、彼は生きていた。生き延びていた。
「怪我してないか!?」
ルカが慌てて私のもとへ駆け寄ってきた。
「大丈夫よ、愛してる」
私はジョルダーノから目も銃も離さずに答えた。
ルカは拳銃をジョルダーノに向けた。ジョルダーノは顔を上げ、ルカを見つめ、何か言おうと口を開いた。
「くたばれ!!永遠にその汚い口を閉じろ!!」
ルカは彼の胸に向けて撃った。
ルカは胸のど真ん中に三発撃ち込んだ。
その瞬間、私はまたルカに恋をした。
彼はジョルダーノの言葉を聞こうとしなかった。自分からも何も言わなかった。
憎しみや復讐で心を満たしていなかった。
撃つときのルカの顔は空っぽだった。ただ悲しみだけがあった。家族を失った悲しみ。そして、たとえ相手がジョルダーノのような人間でも、また一人殺してしまった悲しみ。
ガブリエル・ジョルダーノは死んだ。
戦いは終わった。
ルカは無傷だった。
私たちはダンテとロッコを探しに行こうとしていた。そのとき、裏口から一人の男が現れた。
「ロザリア、俺の後ろに隠れろ!!」
ルカが私の前に立った。
ジョルダーノの部下の一人だった。私は気づかなかったが、ルカは見ていた。男は銃をこちらに向け、引き金を引いた。
「ルカ!!」
私は後ろから彼にしがみつき、叫んだ。
男はルカの胸を撃ち抜いた。
同時に、ルカも撃ち返し、その男を殺した。
でも、もう遅かった。
ルカは胸を撃たれていた!
私を守って撃たれた。
彼は私とお腹の子を守るために、自分の身体で盾になった。
私はただ、血に染まったルカの身体を抱きしめていた。
ルカは地面に倒れていた。目は閉じていた。
すぐに病院に連れて行かなければならなかった。私はパニックになり、ロッコやダンテ、誰でもいいから仲間を探した。
「ダンテ!!」
ダンテの姿を見た瞬間、私は膝から崩れ落ちた。
ロッコがダンテを抱えて裏口から出てきた。
ダンテも撃たれていた。
ロッコは、まるで死体のように彼を腕に抱えていた。




