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愛の残響  作者: あぜるん
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69. ロザリア:最後の戦い!パート3

私たちは、ガブリエル・ジョルダーノという名の怪物を殺しに行こうとしていた。

もし彼を殺すことができれば、その座に私たちが就くことになる。


ジョルダーノは殺人者だった。数えきれないほどの人を殺してきた。

そのたびに理由は違った。

彼に殺されたのは、彼を裏切った者、金を盗もうとした者、脅した者、

彼の仕事の邪魔をした者、邪魔をしようとした者、

ほんの少しでも彼に無礼を働いた者、

あるいは仕事の中で小さなミスを犯した者たちだった。


けれど、ルカの家族が殺された理由はまったく違っていた。

ジョルダーノは、ルカの家族を恐れたから殺したのだ。

バルディーニ家は力をつけていた。

それがジョルダーノを怯えさせたのだった。

ルカはジョルダーノの代わりになるつもりだった。


ただ、ルカは理性と論理で動くマフィアのボスだった。

ルカが誰かを殺す理由は二つしかなかった。

一つは、その人間がルカにとって危険な存在であるとき。

もう一つは、その人間がルカを殺そうとしたときだった。


ジョルダーノがルカの家族を殺したあとでさえ、

ルカはすぐに復讐に走ったわけではなかった。

復讐したい気持ちは強かったが、

自分にその力がまだないことを理解していたからだ。


ジョルダーノを倒すために立てたこの計画も、

復讐のためではなかった。

ルカは力を愛していた。

この計画は、誰にも家族を脅かされないほど

強くなるために作られたものだった。


最後の戦いのために、私たちはガブリエル・ジョルダーノの屋敷へ向かっていた。

ルカと私は同じ車に乗っていた。

さきほどの銃撃戦でルカの車は穴だらけになっていたので、

今は私の車で向かっていた。


ロッコがすでに全員に連絡を回していて、

攻撃はもう始まっていた。


でも問題があった。

私たちはあまりにも少なすぎた。


ジョルダーノの屋敷を襲うのに、私たちはわずか十五人。

ルカの部下たちは街中に散らばり、

ジョルダーノの拠点を制圧していた。


ルカ、私、ダンテ、ロッコを除いて集められたのは十一人だけだった。

丘の上の家に残っていた五人は、屋敷に残された。

ルカがそうさせたのだ。

マッテオと一緒に、子どもたちを守らせるために。


普段でさえ、ジョルダーノの屋敷の周囲には

大勢の武装した護衛がいる。

今夜はきっとさらに多いはずだった。


だが、ジョルダーノは今夜、私たちが来るとは思っていなかった。

それだけは確信していた。

なぜなら、彼の部下たちがついさっき私たちを襲撃したばかりで、

ルカがすぐに反撃してくるとは思っていなかったからだ。


それだけを頼りに、私たちは向かっていた。


移動中、ルカの部下たちから次々と良い知らせが入っていた。

ジョルダーノの拠点は次々と制圧され、

すべて計画通りに進んでいた。

その攻撃が終われば、さらに何人かが

私たちに合流するはずだった。


ルカは、私が来ることを望んでいなかった。

けれど、私を止められないことも分かっていた。


私はこの日、ルカを一人にはできなかった。


ルカが運転し、私は助手席で銃を構えて座っていた。

ロッコとダンテは別の車で後ろから来ていた。

さらに四台の車が私たちを追っていた。

それが、私たちに合流した残りの十一人だった。


全員が武器の入ったバッグを持ち、

各車のトランクにももう一つずつバッグがあった。


ジョルダーノは今夜、私たちを待っていなかった。

私たちは運に賭けていた。

でも、明日では遅すぎた。

今夜が最後のチャンスだった。


やがてジョルダーノの屋敷が見えてきた。


今夜、この家では多くの人間が死ぬ。

本当は、死ぬべきなのは一人だけ――

ガブリエル・ジョルダーノだけだった。


だが、彼を守る人間が死ぬ。

私たちを守る人間も死ぬ。

もしかしたら、私たち全員が今夜死ぬかもしれない。


それでも、誰かが死ぬ前に、

ガブリエル・ジョルダーノが死ぬのを見なければならなかった。

彼を殺さなければならなかった。


それをするのはルカだった。

だから私は、ルカを守らなければならなかった。


私たちは屋敷に近づき、四方から包囲した。

人数は少なかったが、

ジョルダーノを逃がすわけにはいかなかった。


ルカ、私、ロッコは正面から攻撃し、

ダンテは裏側から部下たちと回り込んでいた。


門の前には武装した護衛が三人しかいなかった。

ロッコとルカはためらうことなく彼らを撃ち倒した。


銃声が響いても、誰も外へは出てこなかった。

今夜は運が良かった。

護衛の数は少なかったのだ。


屋敷の窓から発砲が始まった。

中にいるのは二十五人ほど。

彼らも数は多くなかったが、絶え間なく撃ってきた。

そして、私たちの人数が少ないことも気づかれていた。


それでも、ジョルダーノの部下は私たちより多かった。

だが、想像していたほどではなかった。


私たちの車は正門の前に停めてあり、

銃撃戦の間は車の後ろに隠れていた。


「正面は片付いた!中に入れる!」

ロッコが車の陰からルカに叫んだ。


正面の窓から撃っていた連中を倒し、

ついに中へ入れる状況になった。


私たちは全員、機関銃を持っていたが、

屋内戦になるので拳銃を使った。

機関銃は肩に掛けていた。


ルカとロッコが中へ入ろうとしたとき、

ルカが振り返って言った。


「愛しい人、君は外で待つんだ。

車の後ろに隠れて、注意していろ。

もしジョルダーノの部下が外に出てきたり、

何かおかしなことが起きたら、

すぐ車に乗ってここから離れろ。」


そう言って、ルカは私にキスをし、

玄関へ向かった。


ルカは私を屋敷の中に入れたくなかった。

中に何人の武装した男がいるか分からなかったから、

私を守るために外に残らせたのだ。


私は車のそばに残った。

私も自分を危険にさらしたくはなかった。


なぜなら――私は妊娠していたから。


それを知ったのは数日前だった。

でも、ルカにはまだ言っていなかった。

わざと隠していた。


この計画を延期してほしくなかったから。


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