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愛の残響  作者: あぜるん
65/73

65. ダンテ: ルカを一人にしないと決めた日!

人は、気分が落ち込んでいたり、感情的にも精神的にも追い込まれているとき、

「一人になったほうがいい」とよく言う。

私は、そうは思わなかった。


刑務所から出た日、そしてロザリアがもうルカの婚約者になっていると知った日――

あの日が、私の人生でいちばんつらい日だった。

そのつらさを分かち合える、酒を一緒に飲める、たった一人の身近な人間、たった一人の友人はルカだった。

けれど、ルカは私を一人にした。


ルカがロザリアを愛し、彼女と結婚したことを、私は責めてはいない。

それは誰の罪でもなかった。

刑務所から出てロザリアと再会したあの日、ルカは分かっていた。

何かがおかしいこと、私に何かが起きていること、

そしてロザリアが本当は私のものだったことを。

でも、ルカは黙っていた。

視線をそらし、何も聞かなかった。

私がどうして苦しんでいるのか、どうしてあんな状態なのかさえ、聞こうとしなかった。


彼は恐れに負けたのだ。

ロザリアが私の元婚約者だったという現実を受け入れること、

そしてそれについて私と話すことを、彼は死ぬほど怖がっていた。

その恐れのせいで、ルカは私をこの泥沼に一人で置き去りにした。

手を差し伸べてくれなかった。


何があろうと、私がルカとロザリアにしたことは決して許されない。

私は二人を深く傷つけた。

でも、いちばん話を聞いてほしかったあの日、

ルカが怖がらずに私のそばにいてくれていたなら、

すべてはまったく違っていたかもしれない。


私は、同じ過ちを繰り返さない。

ルカの信頼も、私たちの友情も、もう取り戻せない。

それでも、彼を一人にはしない。

同じ間違いはしない。


ルカは、家族の復讐のために計画を立てていた。

私は最初から彼のそばにいた。

そして今も、最後まで彼を一人にはしない。

この計画が終わるまで、私はルカのそばにいる。


ルカはもう私を自分の仕事に関わらせていなかった。

私は、彼の側にいる存在ではなくなっていた。

それでも長い間、彼の計画や動きをずっと追っていた。

重要な会合があるときは、いつも影から見ていた。

何かあれば、助けたかった。

ジョルダーノを殺し、家族の復讐を果たしてほしかった。


今日は、ルカがロシア人たちと会うと知っていた。

私は建物の裏に車を止め、隠れて待っていた。

ロッコが中を確認しに行ったきり戻らず、

ルカも後を追って入っていった。

それでも戻らなかったとき、何かが起きたと分かった。


「また罠だ!」


私は銃を抜いて、建物の中へ飛び込んだ。


外からは銃声も何も聞こえなかった。

だが、異変はすぐに分かった。

中はガスの臭いで満ちていた。


急いで二階へ上がった。

レストランの扉は外から閉められ、

その前に金属の棚が置かれていた。

それを引きずってどかし、扉を開けた。


「ルカ!」


ルカは床に倒れ、気を失っていた。

ロッコも同じように倒れていた。


二人を同時に運ぶことはできなかった。

私はルカを肩に担ぎ、外へ運び出した。


「ダンテ……ロッコが、中に……」


新鮮な空気の中に出たことで、ルカは意識を取り戻した。

私はルカを車のそばに横たえ、ロッコを助けるために戻った。


ロッコも肩に担ぎ、階段を下りている途中で銃を落とした。

銃は階段の下へ転がり、出口の近くで止まった。

私はロッコを外に置き、銃を取りに引き返した。


「ダンテ!!」


その瞬間、建物が爆発し、ルカの叫び声が響いた。


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