65. ダンテ: ルカを一人にしないと決めた日!
人は、気分が落ち込んでいたり、感情的にも精神的にも追い込まれているとき、
「一人になったほうがいい」とよく言う。
私は、そうは思わなかった。
刑務所から出た日、そしてロザリアがもうルカの婚約者になっていると知った日――
あの日が、私の人生でいちばんつらい日だった。
そのつらさを分かち合える、酒を一緒に飲める、たった一人の身近な人間、たった一人の友人はルカだった。
けれど、ルカは私を一人にした。
ルカがロザリアを愛し、彼女と結婚したことを、私は責めてはいない。
それは誰の罪でもなかった。
刑務所から出てロザリアと再会したあの日、ルカは分かっていた。
何かがおかしいこと、私に何かが起きていること、
そしてロザリアが本当は私のものだったことを。
でも、ルカは黙っていた。
視線をそらし、何も聞かなかった。
私がどうして苦しんでいるのか、どうしてあんな状態なのかさえ、聞こうとしなかった。
彼は恐れに負けたのだ。
ロザリアが私の元婚約者だったという現実を受け入れること、
そしてそれについて私と話すことを、彼は死ぬほど怖がっていた。
その恐れのせいで、ルカは私をこの泥沼に一人で置き去りにした。
手を差し伸べてくれなかった。
何があろうと、私がルカとロザリアにしたことは決して許されない。
私は二人を深く傷つけた。
でも、いちばん話を聞いてほしかったあの日、
ルカが怖がらずに私のそばにいてくれていたなら、
すべてはまったく違っていたかもしれない。
私は、同じ過ちを繰り返さない。
ルカの信頼も、私たちの友情も、もう取り戻せない。
それでも、彼を一人にはしない。
同じ間違いはしない。
ルカは、家族の復讐のために計画を立てていた。
私は最初から彼のそばにいた。
そして今も、最後まで彼を一人にはしない。
この計画が終わるまで、私はルカのそばにいる。
ルカはもう私を自分の仕事に関わらせていなかった。
私は、彼の側にいる存在ではなくなっていた。
それでも長い間、彼の計画や動きをずっと追っていた。
重要な会合があるときは、いつも影から見ていた。
何かあれば、助けたかった。
ジョルダーノを殺し、家族の復讐を果たしてほしかった。
今日は、ルカがロシア人たちと会うと知っていた。
私は建物の裏に車を止め、隠れて待っていた。
ロッコが中を確認しに行ったきり戻らず、
ルカも後を追って入っていった。
それでも戻らなかったとき、何かが起きたと分かった。
「また罠だ!」
私は銃を抜いて、建物の中へ飛び込んだ。
外からは銃声も何も聞こえなかった。
だが、異変はすぐに分かった。
中はガスの臭いで満ちていた。
急いで二階へ上がった。
レストランの扉は外から閉められ、
その前に金属の棚が置かれていた。
それを引きずってどかし、扉を開けた。
「ルカ!」
ルカは床に倒れ、気を失っていた。
ロッコも同じように倒れていた。
二人を同時に運ぶことはできなかった。
私はルカを肩に担ぎ、外へ運び出した。
「ダンテ……ロッコが、中に……」
新鮮な空気の中に出たことで、ルカは意識を取り戻した。
私はルカを車のそばに横たえ、ロッコを助けるために戻った。
ロッコも肩に担ぎ、階段を下りている途中で銃を落とした。
銃は階段の下へ転がり、出口の近くで止まった。
私はロッコを外に置き、銃を取りに引き返した。
「ダンテ!!」
その瞬間、建物が爆発し、ルカの叫び声が響いた。




