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愛の残響  作者: あぜるん
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43. ルカ:私たちの結婚式。

ロザリアと私はすでに夫婦になっていたけれど、まだ結婚式は挙げられていなかった。火事で負傷したため、式をしばらく延期していたのだ。病院での火災から一か月が過ぎていた。その間に背中の火傷は治っていたが、とても深い痕が残っていた。ロザリアは私の背中の火傷を見るたびに胸を痛めていたけれど、私にとってその傷は美しかった。なぜなら、ロザリアと分かち合えるものが、また一つ増えたからだ。傷が新しいうちは激しく痛み、最初の一週間は毎晩うつ伏せで眠っていた。それでも痛みでほとんど眠れなかった。ロザリアも眠らなかった。まるで私の天使のように、いつもそばにいて、夜明けまで傷を冷やそうと尽くしてくれた。傷が癒えると、私たちは結婚式の準備を始めた。とはいえ、準備といっても大したことはなかった。招待する人がほとんどいなかったからだ。結婚式に来るのは、ダンテ、乳母、エリオ、ロッコ、マッテオだけだった。ロザリアが寂しくならないようにと、ロッコとマッテオはそれぞれ恋人を招いていた。私たち以外には、二人の給仕と、結婚式のための神父だけだった。数日前、ロザリアのためにウェディングドレスを買っていた。


今日は、私たちの結婚式の日だった。ぶどう畑に長いテーブルを用意した。ロザリアはぶどう畑が大好きで、ここで祝いたいと望んだのだ。テーブルの先には、白い花で飾られた祭壇が設えられていた。皆、準備は整っていた。誰もが淡い色合いの美しい服を身にまとっていた。例外は私とエリオだけだった。私は黒のスーツに白いシャツ、エリオは白いシャツに白いズボン。ロザリアは今日も、わざとエリオを真っ白な装いにしていた。エリオはロザリアにとって特別な存在だった。エリオは、私たちを結びつけてくれた小さな天使だったのだ。


私は花を手に、祭壇の前で待っていた。神父はすでに所定の位置に立っていた。ほどなくして、ロザリアが姿を現した。彼女は私たちのほうへ歩いてきた。ドレスは購入したときに見ていたが、身にまとった姿を見るのは初めてだった。ウェディングドレス姿のロザリアは、まるで雪の結晶のようだった。真っ白で、冷たい雪の結晶。ロザリアは、雪の結晶のように私の人生に舞い降りてきた。私の雪は、まず痛む傷の上に落ちて痛みを和らげ、そして溶けて、私という存在の一部になった。


ドレスは彼女自身と同じくらい美しく、気品に満ちていた。長い袖に高い襟。全体がレースで覆われ、上半身は体にぴったりと沿い、腰から下は流れるようなスカートになっていた。ヴェールは腰のあたりまでの長さだった。ロザリアを祭壇へ導いていたのはマッテオだった。


式が始まった。私はひどく落ち着かなかった。その理由は、二人の給仕と神父だった。彼らのことを知らなかったし、いつ何をするかわからなかった。視線は常に彼らを追っていた。だが、私とロザリアは祭壇の前に立っていた。ロザリアは真正面で、私を見つめていた。彼女の美しく、どこか物悲しい顔を見ると、もう他の誰にも意識を向けることができなかった。ロザリアは私を盲目にした。まるで彼女自身の光だけでは足りないかのように、彼女の胎内に宿る美しい命の光までもが外へ溢れているようだった。神父は私たちに誓いを立てさせた。これは私にとって二度目の誓いだった。だがこの誓いは、ロザリアを見つけたその日に、すでに心の中で立てていたものだった。


神父は誓いの儀式を終え、私たちを夫婦と宣言して去っていった。あとは給仕たちに気を配るだけだった。ダンテの存在も私の気を散らしていた。今日はひどく具合が悪そうで、病気のように見えた。ダンテはテーブルに座っていた。彼のもとへ行こうとした、その時、ロザリアが私の前に立ちはだかった。


「どこへ行くの、愛しい人? 一緒に踊りましょう」

そう言って、ロザリアはルカに抱きついた。


マッテオとロッコは音楽を流し、恋人たちと踊り始めた。ロザリアは私の前に立ち、腕を首に回してきた。彼女が近づくと、私の腕は理性に許可を求めることなく、自然と彼女を抱きしめていた。私は彼女の腰を強く抱いた。ロザリアは頭を私の肩に預け、目を閉じていた。まるで踊るためではなく、私の心臓の音を聞くために抱きしめているようだった。私も彼女のほうへ頭を傾けた。ロザリアは私の心音を聞き、私は彼女の息遣いが首に触れるのを感じていた。


「ケーキが食べたい」

ロザリアがルカの耳元でささやいた。

「ケーキは最後に切るんじゃなかった?」

ルカは微笑んだ。


ロザリアはケーキが無性に食べたかったのだ。私たちは皆テーブルに集まり、食事の前にウェディングケーキを切った。ロザリアはロッコとマッテオの恋人たちともすぐに打ち解けていた。ケーキを食べながら楽しそうに話していた。これまで、彼女があんなふうに楽しそうにしている姿を見たのは、エリオと一緒のときだけだった。彼女が笑い、楽しんでいるのを見るのは本当に美しかった。ダンテと話そうと思ったが、彼はもういなかった。家に戻ったようだった。


「ロッコ、給仕から目を離すな」

そう言い残し、ルカはダンテと話すために家の中へ入っていった。


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