34. ダンテ: 刑務所から出た日だ!
今日は刑務所での最後の日だ。ルカが迎えに来てくれる。友だちに会えない時間が、あまりにも長かった。
ルカ自身は面会に来られなかったけれど、代わりにロッコをよこしてくれていた。ロッコは頻繁に来てくれた。何か月も直接会えなくても、実はルカのことを全然恨んではいなかった。ロッコが、ルカに起きた出来事を全部話してくれていたからだ。
友だちは本当にひどい目に遭っていた。そんな時にそばにいてやれなかったことが、私はとてもつらかった。でもロッコは、いい知らせも伝えてくれた。ルカが、エリオの乳母をしていた女性にプロポーズしたというのだ。友だちは恋に落ちていた。私は心からうれしかった。
三か月前、ロッコはルカが誘拐されたことも話してくれた。彼の婚約者は、ルカを助けるために自らを刺したという。それはとても悲しい話だった。でも同時に、彼女がどれほどルカを愛しているかが分かって、複雑だけれど喜びもあった。幸い、今はルカも婚約者も無事だ。
胸の奥に、不思議と希望が芽生えていた。理由は分からない。春が来たからだろうか。今日刑務所を出られるからだろうか。それとも、長い間行方不明の婚約者を探し続けていた重圧が、少し和らいだからだろうか。理由は分からない。ただ、ルカは恋をして、恋が彼を癒していた。
ここ数日、私は考えていた。出所したら、ルカに助けを求めよう。失踪した婚約者を探すのを、手伝ってほしいと。
今日、ルカは私を待たせなかった。ちょうど出所の時間に、刑務所の前で待っていた。
「ありがとう、ダンテ!」
ダンテが車に乗り込むと、ルカはそう言って礼を述べた。
「元気になってよかった!」
友だちに会えて、ダンテも嬉しそうだった。
「ロッコから聞いたよ。婚約したんだって? 本当におめでとう。」
ダンテはルカを祝福した。
「そうだよ。もうすぐ、お前もロザリアに会う。」
ルカが、ダンテの前で初めてロザリアの名前を口にした。
ルカが「ロザリア」と言った瞬間、世界が止まったように感じた。とても奇妙な感覚に包まれた。私の前で、彼が初めて愛する女性の名を呼んだのだ。
「まさか……私のロザリア? 同じロザリア? いいえ、そんなはずない。ただの名前の偶然よ。どうか、ただの偶然であって……」
私はロザリアの名前を聞いただけなのに、また世界が闇に沈んだ。彼女を見つけなければならない。彼女なしでは、私は生きていけない。
ルカは、婚約者を私に紹介するのを心待ちにしていた。その気持ちは分かる。ルカと私には、互いしかいなかった。悲しみも喜びも、すべて分かち合ってきた。
家まではすぐだった。ルカの家へ続く、松の木に囲まれた道が見えてきた。夕暮れを越え、空は暗くなり始めていた。家の灯りはすでについていた。
まだ庭には入っていなかったけれど、誰かが庭で待っているのが見えた。車が近づくにつれて、家の灯りの中にその姿がはっきりと浮かび上がる。
ロザリア。
ルカが「婚約者」と呼ぶロザリア。
私の恐れは、現実だった。ルカの家の前で、灯りをつけて待っていたのはロザリアだった。私のロザリア。――もう、私のものではないけれど。
彼女はルカを待っていた。
さらに近づくと、彼女の顔がはっきりと見えた。
何年ぶりかで、ようやく彼女を見つけた。
ロザリアを見つけたその日に、私は同時に、彼女を失ったのだと悟った。胸が締めつけられた。どうしてこんなことがある? どうしてルカが、私のロザリアを愛することになった?
理性では理解できた。ルカは以前、彼女とどう出会ったかを話していたし、ロザリアが記憶を失っていることも知っていた。でも、理解しているのは頭だけだった。
心は理解しない。
目も理解しない。
胸に残る、この火傷の痕も理解しない。
希望で満ち始めたばかりの心に、どうやって言えばいい?
「もうロザリアを愛してはいけない」と。
どこでも彼女を探してきたこの目に、どう言えばいい?
たとえ何年ぶりに見ても、もうロザリアを見つめてはいけないと。
炎の中を走り抜け、彼女を救うために胸に負ったこの火傷は何なの?
どうやって伝えればいい?
「あなたは、もう私の火傷の痕でしかない」と。
ロザリアの名前を聞いても、痛みを感じるなと、どうやって言えばいい?
ロザリアを見つけた時の痛みは、彼女を失った時の痛みよりも、はるかに重かった。
私はルカに激しい怒りを覚えた。憎んでいたわけじゃない。ただ、どうしようもなく怒っていた。
どうして、私のロザリアを見つけたの!?
他に女はいくらでもいるでしょう!?
どうして、ロザリアだったの!?




