軍師としての仕事
●1章6話 軍師としての仕事
秘書タリア:
現状を把握するのに時間かかると思いますので、まずは案をいくつか出していただければ、
やれそうな事を私のほうで根回しして着手させていただきます。
常識外れでもいいですよ。変に染まる前のほうが良い案が出るかもだし。
オレ(エド):
(いきなりかよ。うーん。孔明とか孫氏とか何からやったんだっけ。覚えてないや。教育と外交だったかなあ)
じゃあ、交換留学生。帝国は後回しでいいので、主要国に。
その相談という名目で、各国の大使館から人集めて秘密会議。留学生のふりして、共同研究という誘いを。
変わった魔法を使う人集めて、新魔法師団と師団付きの新魔法研究所。
変わった技術者やスキル持つ人集めて、新技工師団と師団付きの新技工研究所。
参謀になりたい人集めて新士官学校と、付属研究所。付属研究所では、まず、机上演習になるゲームを作ってもらう。
引退した冒険者を集めて、新冒険者学校。
新ルールで魔法武術大会をやりたいので、新武術大会準備委員会を作る。
新ルールの案としては、安全優先で全試合とおして人に対する攻撃禁止。予選は対戦ではなく止まった盾への攻撃。
本戦は対戦形式で、敵陣の鎧への攻撃と、自陣の鎧の防御。準備委員会では、まずは対戦の試行かな。
秘書タリア:
全部が新なんですね。建物作るのも大変そうですが。
オレ(エド):
建物は後回しでいいよ。たとえば、騎士団の宿舎の一部を間借りして、新魔法研究所と看板つけるといった程度で。
秘書タリア:
それだと秘密守りにくいのでは?
オレ(エド):
秘密守る価値のあるような成果出せるかどうかをまずは気にしてくれ。
秘書タリア:
それでいいなら、すぐに全部始められそうですね。優先とかありますか?
オレ(エド):
まずは、研究所の看板作って、発表したら、募集かけてみて、使える人集まったとこ優先で進めるくらいかなあ。
魔法武術大会はできるだけ早くやりたいけど、ルールと日程を発表しても、集まるまで時間かかるし。
とりあえず、王国各地での予選だけやるかなあ。
ナベに水入れて、少し離れたとこから、凍るか沸騰するか穴開けるかひっくり返すかで一次予選通過くらいでどう?
秘書タリア:
それだと、スタンや麻痺とかの対人魔法得意な人とか防御やバフや回復魔法得意な人が漏れてしまいますね。
オレ(エド):
なるほど、そういう人は予選通過者3人の推薦でOKでいいかな。
こういう魔法が役に立つから推薦する。みたいな。
明らかな嘘があれば、推薦者も失格にする感じで。
あ、でも、それだとそれが本戦で使えないと意味ないかあ。
チーム戦は、対人のスタンとかバフは有りにしないとダメだな。
秘書タリア:
そのほうが実戦的ですね。実戦だと魔法妨害が決め手になる事も多いですし。
オレ(エド):
いくつか研究所発足の発表したところで、外交やろう。
召喚者と秘密会議やれるとなったら、喜んで来るだろうし。
まずは、大使館に居る相手とだな。
秘書タリア:
研究所のトップとかどうします?
オレ(エド):
とりあえず、トップは仮に全部を第一王女様でいいかなあ。
王女様忙しいから、王国秘書室から人出してもらって、研究所筆頭秘書みたいな役職で実務やってもらえばいいんじゃない。
オレは顧問で。使える人を2人集めてくれば、主任研究員(仮)、主任研究員2人の推薦で研究室長(仮)
成果を認めれば、仮を外す、問題あれば降格ってことで。
秘書タリア:
秘書室だってギリギリなんですから。秘書見習いを回すしかないですよ。