秘書と学校と冒険者
●1章2話 秘書と学校と冒険者
秘書タリア:
はじめまして。召喚者様。第一王女の秘書のタリアです。
王国の第一王女:
私の筆頭秘書のタリアよ。メッチャ優秀。。。な時もあるくらいかな。
今から、あなたの秘書を兼任してもらいます。
あ、肩書は兼任だけど、あなたの秘書が主任務なので、あなたの専任秘書兼、私との連絡役と考えてもらっていいですよ。
オレ:
(優秀な秘書がつくって、これも餌だな。でも、会社員やってて、秘書付く地位ってあこがれだよ。部長くらいじゃあ秘書付かない会社が普通だったし。)
秘書タリア:
持ち上げすぎですよ。たまたま上手くいって王女様に気にいられたんです。
理事長たちも来たようですね。
お入りください。
秘書タリア:
軽く自己紹介おねがいします。
王立学校理事長:
理事長です。私と担任以外には召喚者だという事は隠しておくので、特別扱いは最低限となります。
特別扱いは、『貴族の隠し子のため護衛付き』とする予定です。
ただし、残ると決めたら、扱いを変更する事も可能です。
私は王城に居るので、校内では校長がトップですので、そのつもりで。
何かあれば、王城のほうへ。
王国の第一王女:
このネックレスを門番に見せれば通してくれます。受付で理事長か私に面会予約を取ってください。
奪われるとまずいので、普段は隠して身に着けておいてください。
担任:
1Dクラス担任です。先生と呼んでください。よっぽどの事がない限り普通の転校生扱いします。
専門は防御系の魔術ですが、それ以外も少しできます。
オレ:
すみません、みなさんのお名前を聞いてもいいんですか。
王国の第一王女:
魔術師は真名を隠すのが普通なんです。
魔術師や候補は必要時は真名ではなく、呼び名を使います。
でも、残ると決めたら、私のお部屋でじっくり教えてあげますよ。
王立学校理事長:
王女様!
王国の第一王女:
冗談です。あなたも、信じれる人以外には教えないでくださいね。
あなたの護衛となってくださるパーティーを呼びます。
あ、その前にあなたの呼び方を決めておかないと。
召喚者様、大賢者見習い様、賢者様から選んでもらいましょうか。
オレ:
(話をそらしたのかな?王女様って怪しい?気さくないい人?それとも腐女子の疑惑も。。。)
うーん、ほかにも召喚者いるんですよね。賢者見習いでしょうか。
担任:
それだと、学校で困ります。仮でもいいので呼び名を決めてもらったほうが。
王国の第一王女:
それもそうですね。
オレ(エド):
そうですね。エドでいいでしょうか。
王国の第一王女:
じゃあ、名前はエド、学校以外での敬称は賢者様にしましょう。
王国は賢者様を召喚した、隠してすごい事やってそう。みたいなうわさは外交上有利ですからね。
王国の第一王女:
護衛には召喚者だという事も話してあるので、気楽につきあってください。
ただ、帰る話は避けてくださいね。護衛にLPかける覚悟あるかもだし。
オレ(エド):
(あるかもって、そこで本音だすかな普通?しかも命じゃなくてLP)
王国の第一王女:
エド様の護衛になる冒険者呼んできてください。
秘書タリア:
はい。
オレ(エド):
(王女様の前なのに武装して入室許されてる。よっぽど信頼されてる護衛って事?)
秘書タリア:
こちらが、護衛対象の召喚者様で大賢者見習いのエド様です。軍師も兼任です。
自己紹介してください。
王国の第一王女:
言葉使いは普段どおりでいいですよ。私もいないつもりで。
護衛を上手くやるには意識合わせが大事ですし。言葉使いに余計な気を使うのはもったいないので。
冒険者シリル:
護衛リーダのシリルです。タンクと盗賊できます。
攻撃力低いので護衛リーダくらいやれと押し付けられました。
冒険者ナオ:
護衛サブリーダのナオです。剣士でアタッカーやってますが盾も長槍も使えます。
冒険者エン:
護衛したっぱのエンでえす。エンは呼び名で魔術師。攻撃魔法が専門で、防御魔法も使えるよ。
冒険者サナ:
同じく、サナだ。サナは呼び名で、魔術師。補助魔法が専門だが、防御魔法も使えるぞ。
戦闘時は私が指揮するから、死なせたくなければ従ってくれ。
冒険者ニナ:
同じく、ニナです。ニナは呼び名で、魔術師です。回復魔法が専門ですが、防御魔法も使えます。
戦闘時にサナが忙しい時とかは私が指揮しますので、よろしくねー。
冒険者サナ:
ニナは防御魔法が専門だろー。ニナよりすごい防御魔法なんて見たことないし。
オレ(エド):
(全員女子じゃん。これも餌かあ)
よろしくお願いします。全員防御できるんですね。
冒険者シリル:
大事な未来の大賢者様の護衛ですから。
オレ(エド):
いや、賢者になれるかどうかも自信ないし。
エドと呼んでくれ。
冒険者シリル:
護衛が呼び捨てにはできません。エド様にしますね。
王国の第一王女:
私と理事長はこれで席を外しますので、当面の予定はタリアとシリルさんに聞いてください。
担任:
私は今日は時間があるので、おつきあいさせてくださいね。
学校は、世間知らずの貴族令息で済むくらいに、この国に慣れてからでいいですよ。
といっても、入学手続きはすぐやるので、1か月以内に学校に来て欲しいですが。
冒険者シリル:
じゃあ、今日はギルドで冒険者登録して、初心者装備を借りてダンジョン行きましょう。
オレ(エド):
え、いきなり行くなら、宝物庫のすごい防具とか貸してくれないの?
防具屋とかも興味あるし。
冒険者シリル:
大丈夫ですよ。そのための防御マシマシの護衛だし。
それに今のステータスだとまともな防具を装備できないので、まずは上げてからです。
防具屋にはその後で行きましょう。
宝物庫レベルになるには普通10年以上かかりますよ。召喚者様とかは別でしょうが。
担任:
宿は予約した?
冒険者シリル:
はい、5人部屋を1か月おさえてあります。
オレ(エド):
え、1部屋? 6人なのに。
冒険者シリル:
5人で護衛する都合で1部屋が限界なの。
2人か3人は起きて警戒してるので、ベッドは4つで十分です。
護衛対象を個室にするには、最低でも上下左右などの部屋と廊下と窓の外を抑えるので、
数十人必要になります。
オレ(エド):
なるほど。そこまでの警戒が必要なんだ。
担任:
第一王女様のLPを大量に使って召喚したんだからね。
それだけの重要さを理解してね。
冒険者シリル:
もっとも警戒してるのは、帝国の過激派ですが、
国内の不平貴族や邪教徒や山賊や魔物や変人も警戒しています。
オレ(エド):
変人?
冒険者シリル:
将来の勇者や将来の大賢者とかをなぐってみたいとか思ってる人です。
今のステータスだと、一般人レベルにやられても一撃でLP減少ですから。
オレ(エド):
うーん。
冒険者シリル:
王国は寛容をモットーにしてるので、そこまででなくても変人は多いですよ。
それと、首都には山賊や魔物はめったに出ませんが、それでも隠れてないという保証はできないです。
読んでくださってありがとうございます。ブックマークとか励みになるのでよろしくお願いします。こうなったほうが面白いとかいう指摘も歓迎です。そうなるように修正したシミュレーションでストーリーを作るかもです。