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英霊に捧げる黒銀の詩  作者: 柴光
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007 共闘

 


 先に向かったエリュは、模造竜達に取り囲まれて姿が確認出来ずにいたが、ノワが吹いたブレスによって射線上の模造竜は撃墜され、今度は内側から放たれたエリュのブレスでまた数体沈んでいった。


『あぶねぇーな!!俺まで焼く気かよ!』

『居たの?赤』

『テメェ!ぜってぇわざとだろ!』

『…囲まれてたクセに』

『チッ!数が多いんだよ!手を貸しやがれ』

『お願いしますは?』

『お前ほんと性格悪いな!!』

『赤に言われたくない』


 言い合いながらも互いがフォローをしあって、あれだけ居た模造竜も残すは四体となり。


『赤、右』

『言われなくても!』


 近接攻撃を仕掛けてきた二体を、二人は爪撃で返り討ちにし、残った二体にノワがブレスを放って終了した。


「二人共、お疲れ様」

『主、有難う』

『コイツ、連携ってモンを知らねーぜ!』

『赤は強い。私に合わせてくれると信じてた』

『ま、まぁーな!俺じゃなきゃこう上手く行かなかったぜ』


 チョロい。多分ノワも思ったことだろう。


「久々なんでしょ?二人で話すことあるんじゃない?」

『ない』

『俺もねぇーよ。顔見ただけで満足したわ!』

「『ツンデレ』だわ」

『テメェ等なぁ!』


 三人でふざけあっていると、模造竜達が居た方から一筋の光りが上がった。

 召喚の光り…しかも赤黒い光り、間違いなく奴等と同じ何かである。


『この気配』

『あぁ、知ってるぜ。『緑閻竜』』

「緑閻竜って…」

『アーシェは近付くなよ!!行くぞ黒』

『秒で終わる』


 私を置き去りにして飛び立った二人の前に長い胴体を持つ東方竜型の緑閻竜が立ち塞がった。






[緑閻竜]

 長い胴体を持ち、翼を持たない東方竜型のベルデネグルドラゴン。

 元々グリーンドラゴンであったが、人間を襲っていたが故に討伐され魂のみの存在としてさ迷っていた所を何者かに拾われて閻竜の身体を使って進化が行われた。

 20メーターと長い胴体は、近接戦闘に向かないものの、強力な風魔法とブレス攻撃を仕掛けてくる。



[閻竜]

 アトルムドラゴンとも呼ばれる中級種。

 10メーターと胴体だけは長いが、攻撃面と防御面は中の中といったところ。


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