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英霊に捧げる黒銀の詩  作者: 柴光
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006 黒竜

 


 魔物、特に竜種はギルドが定めた強さによって、下級→中級→上級→最上級→神竜と分けられており、強さが未確定な種に対しては、?級となっている。

 上級種でも中級寄りと最上級寄りが存在しているけど。

 ジルは進化した事で、上級から最上級となって、エリュを含む赤竜は上級種と位置付けられている。


「そーいえば黒のヤロウはどーした?」


 次の街を目指して街道を歩いている私達、不意に人化したエリュが尋ねてきた。因みにジルは解除済みである。


「ノワとも召喚契約を結んでいるわよ」


 黒とは、黒竜もとい宵闇竜[ノワルヴァーデ]の事で、昔旅を共にしていた仲間の忘れ形見であり、現在は私と契約している。

 ジルの元主人と一緒で、大戦の時に命を落としている。

 ノワも黒竜から宵闇竜へ進化を果して最上級種となったが、神竜寄りの強さを持つジルに比べると…って感じだから上級寄りだと思う。


「そうか、それなら良いんだ」

「心配してたの?」

「心配はしてねーけど、どーしてっかなって思ってよ」

「フフッ、なら今度喚ぶわね」

「無理に喚ばなくていいからな」


 とか言いつつ気になっている事を読み取れる表情をしている。

 次喚んであげようと考えていると、前方の空に太陽光を遮らんばかりの黒い影が目についた。

 まぁ、何なのかは検討が付いている。

 何十もの模造竜の群れが街を襲おうとしているのだろう。


「エリュ、お願い出来るかしら?」

「任せとけ!っと言いたいが、あの数はキツイな」

「ならあの子を喚ぶわ」

「お、銀か?」

「話の流れでノワよ」

「ま、まぁ、そうなるよな。なら先行ってるぜ」


 駆け出しながら竜へ戻ったエリュは、模造竜の群れへ燃え盛る岩を吐き付けている。

 一緒に行けば良いのにと呟き、ノワの召喚口上を唱える。


『 黒き翼を翻し 奏でよ焔の夜想曲 降臨せよ 宵闇竜ノワルヴァーデ 』


 喚び出したノワに状況を説明して即座にエリュの元へ向かってもらった。






[宵闇竜]

 シュヴァルツドラゴン。

 黒竜であるノワルヴァーデが、火焔竜の魂を引き継いで進化したオリジナル種。

 非対称の翼と漆黒に塗られた鋼のような鱗を持ち、闇魔法に炎が纏った特殊な魔法を使いこなす。




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