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英霊に捧げる黒銀の詩  作者: 柴光
17/53

017 対真虹竜

 


 エリュが口を開こうとした瞬間、真虹竜から暴風の風魔法が放たれて私達は壁へと叩き付けられてしまう。

 膝を付き、怯んでいる所にもう一発の水魔法による濁流が押し寄せてきた。


「マスター!掴まってて下さいね!」

「ジャンヌッ!」


 真虹竜の濁流攻撃は、ジャンヌの脚力によって回避出来、エリュも飛翔して避けたようだ。


『ほう、中々』『やりおるな』

『うるせー!今度はこっちの番だ!』


 エリュから放たれたブレスに対抗すべく、二つの首から炎魔法の火炎放射と土魔法の石つぶてが撃たれ、エリュのブレスを押し返して行く。

 徐々に圧されるブレス、そこにもう一首が放った闇魔法の球体が加わってブレスごとエリュは吹き飛ばされてしまった。


「エリュッ!!」

『その程度とは』『実に不甲斐ない、赤いのよ』


 首を振るいながらその言葉に対してエリュは。


『は!油断しただけだ!今から本気出すぜ』

『面白い』『来るが良い』『返り討ちにしてやろう』


 双方とも強気だが、真虹竜は何かを忘れている。


「私も交ぜて貰いたいものですね」


 そう、ジャンヌだ。

 ジャンヌは真虹竜の背後に回って首裏まで飛ぶと、一つの首目掛けて手にする二刀を振るうと。

 ガキンッ!と音が鳴り響く…残念な事にジャンヌの斬撃は防御魔法に阻まれて届くことはなかった。

 と思われたが、真虹竜の防御魔法を力づくで破ろうとしているジャンヌ。


「この程度で!私を止められはしません!!」

『バッ、バカな!!』


 二度、三度と斬り払った所で防壁は砕けて、同時に首一つも地面へと落下した。

 悲鳴を上げた真虹竜にエリュのブレスが襲い、二つ目の首を再起不能と化した。


『貴様等!』『もう赦しはせんぞ!!』

『ハナから赦しなど』「求めていません」


 再び二人の攻撃が炸裂して真虹竜の首も、残すは三つとなった。

 気が狂ったのか、荒れ狂う真虹竜の攻撃は辺りを焼き、凍らせ、切り刻んでいく。


『とち狂いやがって!アーシェは下がってろよ、いいな!?』

「そのつもりだわ」


 あんなの喰らったら一溜まりもないので私は物陰に身を潜め、二人は三色の魔法を掻い潜りながら接近し、斬撃と爪撃によって二つの首が切り離される。


『残すは一本だけだな!』

「早いもの勝ちですよ」

『なら俺が!』「いいえ私が!」


 突っ走る二人。これで終わるだろうと思われた時。

『ならば貴様等も道連れだ!』と、言葉を残して大爆発を引き起こした真虹竜。

 …

 …

 …

 良かった、生きてる。

 どうやら私は崩れてきた大岩と大岩の間に出来た空間により事なきを得たが。


「エリュ!ジャンヌ!無事なの!?」

『あ、あぁ…』


 爆煙が晴れて辺りを見渡すとエリュの姿があり、寝そべってはいるが翼を持ち上げて無事である事を示してくれた。

 ジャンヌの方はやられてしまい強制解除されたようだ。


「ジャンヌ、ゆっくり休んでね。エリュも、一先ずゆっくりして行こうかしらね」

『あぁ、そうしてくれ。あちこち痛くてしんどいぜ』


 私達はドロップ品である虹玉を拾うと、腰を卸して少し休んでから地上へ戻る事にした。



地下迷宮はこれで最後となります。

宜しければ評価頂けたら幸いです。

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