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英霊に捧げる黒銀の詩  作者: 柴光
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001 背徳の紅

この話は前作の[召喚師と竜の誉れ]の続きとなりますが、所々内容が変わっています。

また、新しく見て頂く皆様にも分かりやすいように、続編ではなく新規として書いております。

1話1話が短いので、暇潰しにお読み頂ければ幸いです。

 


  召喚士(師)、それは召喚獣や魔物と契約を交わして使役する者を差し、召喚士に限った話ではないが旅をしている者の大半が、報酬や地位を求めてギルドへ所属している。


「ここ最近忙しくて目が回りそうだわ」


 と、銀色の竜に跨がりながら嘆く紅いローブを身に纏った女性は[アーシェ・レオンハート]、年齢は二十後半。

 彼女は、Sランクの冒険者であると同時に、ギルドから贈られた[背徳の紅]の色の称号と、現在三名しかいない[師]の称号を得ている…つまりスゴい人って事だ。


『あれほど暇だったのに、休暇は終わりって事ね』


 アーシェのぼやきに応えたのは、八枚の翼と白金に輝く鱗を持つ銀了竜の[ジルコート]。

 先の戦では、銀翼の覇軍と共に活躍し、主の死後は銀翼の仲間であったアーシェを主としている。

 念話はもとより人語を話せる。


「長いようであっという間だったわね。今回も異界が関わってると思う?」

『えぇ、間違いないでしょうね。あの異質な竜は見るからに私達とは異なる存在』

「でしょうね…黒いドラゴンに黒い巨兵も遭遇したことあったわね、前はあんなの居なかったもの」

『考えるのは後にして先に終らせるわよ』

「ノアも喚ぶ?」

『三匹なら私一人で余裕ね』

「頼もしいわね、宜しく頼んだわ」

『任せて』


 私達の目前には、今にも街を襲おうとしている黒いドラゴンが三体、まるで何者かに造り出されたかのような異様な見た目から 模造竜(ファルシュドラゴン) と呼ばれるドラゴンに対しジルは、エネルギー砲の様に一直線のブレスを放って一体、二体目と続けて落とし、三体目の模造竜から放たれたブレスを交わして反撃に奏でた光魔法の無数の球が最後の一体を襲い、戦闘は終了した。


「向かうとこ敵無しね」

『あの程度じゃあ、肩慣らしにもならないわよ』

「流石ね。この調子で本来の目的も果たしちゃいましょう」

『えぇ。手遅れになる前に』






[銀了竜]

 テラニウムドラゴンとも呼ばれる。

 銀竜であったジルコートが、金竜の魂を取り込んだ事によって進化したオリジナルの種。

 八枚の翼を織り成して生まれる速度は、竜種で一番ではないかと言われる。

 魔法は[光]を得意とし、攻撃と防御両方をこなす。



[模造竜]

 ファルシュドラゴンとも呼ばれ、何者かによって造り出されたような異質な見た目をしている事からその名がついた。

 実際、召喚された召喚獣と同様に、倒されたら光りの粒子となって消えるので、誰かに召喚されたのではと話が上がっている。


毎日投稿が出来ればと思っております。

評価いただけたら嬉しいです。

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