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社の向こう側(やしろのむこうがわ)  作者: 刹那
第一章
2/8

蓮の池

みんみんみんみーん!!

 『おい! 起きろ! 桐ケ谷!』


 聞き慣れた耳障りな声が聞こえる……


 『学校は寝る所じゃ無いぞ!!早く黒板に書いてるの写しなさい!』

『もう消してしまうぞ?!』

 『それから!いつになったら、その髪の毛の色とカラコンちゃんとしてくるんだ?!』

 『グレーとか…… お前は宇宙人か?!』


 担任の上原だ……


 俺は大きなアクビをしながら『はーい……いつか直しまーす…… 』とだけ返事をした。


 窓の外を眺め青い空を見つめながら…




それにしてもクーラー効きすぎてねぇーか?

 外は灼熱だろうな……


 おっ!紹介がおくれたな!


 俺は市内の私立高校に通っている高校二年の桐ケ(きりがや) (かえで)十七歳だ。


 明日から夏休みが始まる……



キンコンカンコーン(チャイムの音)

 高い声で女子が俺の名前を呼ぶ……

 『桐ケ谷くーん! 二年四組の梢ちゃんが桐ケ谷君の事好きらしいよー』


『本当!自分の身の丈分かってないよねー』


……本当……

 このての女子は苦手だ……

 学生なのに水商売のおねーちゃん並みのメイクして……

 キッツい香水も付けやがって……臭いっちゅーの!!


 『どけよっ!!』

 

右手に鞄を持って肩にかけ女子一号二号三号にぶつかる様に通り過ぎ

 

半分開いていたドアを右足で軽く蹴り広げ

 振り返って女子一号二号三号に(こいつらは名前覚える気にもならない)


『上原に帰るって伝えてて』

 と切れ長の視線を女子に送り教室のドアを開けっぱなしで、すぐ左にある階段をだるそうに一階まで上履きを踏みながら降りていった……


 階段をすれ違う女子はチラチラ俺を見ていく……


 モテるって辛いなー!!視線がもう痛い!笑



 上履きを履き替えグランドを通り抜けて門へと目指す。




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