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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

いたずら

いたずら失敗

なぜか恋愛っぽくもなってしまった…

どうしてこうなった…?

いたずら三作目です。


 俺の名前は通称コウ。

 様々な人物から依頼を受けてこなしていく…

 たとえばクラスの連中から依頼を受けたり、後輩から依頼を受けたり、先輩から…

 え?全部身近な人?

 細かいことは気にするな、禿げるから。

 うちの学校の教頭みたいになっちまうぞ。

 あの人まだ二十代半ばらしいのに校長(62)よりもやばいからな…

 そしてA型で几帳面。

 テストでミスをしていたのは小学生までと言われている。

 あ、ちなみに髪型はザビエル。

 そしてあだ名もザビエル。

 ちなみに今回の話に何にも関係はない!(キリッ)


 …さて、なんと今回の依頼者は俺の親友のアキの従兄いとこの息子の友達である。

 つまり親友の他人。

 勿論俺も他人ではあるのだが…






 お隣さんでした。






 本当にどうでもいい。

 近くの名門の中学校に通う一般男子生徒。

 俺の一つ下。

 ちなみに俺は中三。

 え?受験?

 頭さえ良ければ入れる高校に行く予定。

 ちなみに自転車で四十分程。


 閑話休題(←使ってみたかっただけ)


 今話を聞こうとしているところである。


「ええと…実は好きな人が出来た」


「興味ない」


 ばっさりと切り捨てる。

 このインテリイケメン野郎が!!

 振られちまえ!!


「ええ~!悩みを聞いてくれるんじゃなかったのー!?」


「俺がやるのは『いたずら』だ。断じて恋のキューピッドではない」


 好きでリア充をつくるかってんだ!!


「ええと…それでかまいません。てか、そうしてください」


「ほう…。ちゃんと敬語を使えるじゃないか。話を聞いてやろう」


「ありがとうございます。

 それでは、本題に入らせてもらいます。

 実はその子とデート…ではないかもしれませんが二人で出かけることになったんです」


「続きを」


「はい。

 それで、彼女に告白しても99パーセントダメだと思っています。

 そこで、あなたに…その……なんといいますか………」


「ストーカーでもやれと?」


「ええまあ、そんな感じです。出来ますか?」


 あれか。

 格好良く助けるてきな?

 出来るといえば出来るんだが…。

 下手すると俺が危ないよな?

 そんなストーカーまがいのことをするのは…

 だが、ここで折れても面白くない。

 どうせならこのイケメンを何人かでリンチ出来ないだろうか?

 いや、冗談だ。

 流石にそこまではしない。

 条件付でOKしてやろう。


「条件1

 金…七千円を払うこと。後払いでいいし、最高で三年待ってやる。

 条件その2

 うまくいかなくても俺に当たらないこと、金はちゃんと払うこと。

 条件その3

 俺は本気でやるから、そのつもりで。

 以上のことが良いのであればやってやろう」


「七千円?」


「ああ、そうだが?」


「知り合いは三千円って言っていたんですけど…」


「親友割り。七割引。お前はご近所割り。三割引」


「ほんとうは一万円なのか…」


「ちなみに割引の率はそのときの気分で決まる」


「それ酷いですよ!?」


「じゃあ、うざいから七万円な」


「ごめんなさい」


「よろしい。

 ところでいつだ?」


 こいつは割引してやっているというのにな…

 本当なら財布と貯金全部渡して欲しいところだというのに。

 ああ、ちなみに気分で元値の方が変わる。

 女子は八割引。

 親友は七割。

 悪友が五割。

 友人が五割、もしくは四割。

 先輩後輩が四割、もしくは三割。

 その他気分次第となっていて、ある程度は決まっている。

 え?どうでもいい?

 そーですねー。


「明日、日曜日です」


「OK.ビビるなよ?」


「そのくらい分かっていますよ」


 さて、何か使えるようなものはあったっけな?


















「大丈夫だ…ダイジョウブ…」


 俺ではないぞ?

 例のお隣さん。名前はたしか…

山下やました 灰朴かいぼく』だったか?

 変だし、かわいそうな名前だな。

 山…さん

 下…した

 灰朴かいぼく

 かい…はい…敗

 朴…ぼく…北

 さんした敗北。

 三下敗北。

 やべ、笑いそう。

 俺の中であいつは三下君だな。


 ちなみに俺はまだ日差しがあったこともあり、帽子とサングラスを着けている。

 懐(財布)には英世さんが四枚。

 百円四枚。

 十円四枚。

 一円四枚。

 どうだ。不吉だろう。

 あいつ振られればいいのに。

 ちなみに英世さんは全部『笑い泣き英世さん』になっている。

 あの目と口のところを折り曲げた奴だ。

 チラッと見せると相手が吹いてしまうアレだ。


「山下君。待たせた?」


「い、いや…全然待ってないよ、瀬戸さん」


 どもるな三下。

 そして瀬戸ちゃんとやらはとてつもなく可愛い。

 幼い顔立ちだが、長い黒髪黒い瞳と白い肌。

 そして清楚な雰囲気。

 クソッ!

 これがイケメンとフツメンの差か!!


「それじゃあ、行こう」


「う、うん」


 そこは手を握れよ!!

 俺はフツメンだから怒られるが、お前/イケメンなら許されるんだよ!!

































 クソッ!

 リア充爆ぜろ!!(涙声)

 絶対俺は何もしなくていいだろ!!

 てかスーパーの人に

「また何かする気か?」

 とか

「程ほどにしてやれよ?」

 とか

「嫉妬は見苦しいぞ」

 とか言われるんだが…

 俺って有名人だったんだな…

 ちなみにちゃんと誤解は解いてある。

 そういえば雑貨屋の爺さんに余っていたナイフ形クラッカーを四本もらった。

 今度シュウ/悪友と一緒にいたずらで使おう。

 どうでもいい話は置いておこう。

 ちなみに荷物になるので明日取りに行くと言っておいた。

 さて今は五時。

 服とか見たりぬいぐるみ見たりゲーセン行ったり…

 めっちゃいちゃいちゃしていた。

 俺はイライラしていたが…

 もうそろそろ外に出たほうがいい。

 俺が実行に移すのは流石に店内ではきつい。

 おっ。

 外に出るのか。

 さて、付いて行くぞ。


 テクテク…


 テクテク…


 テクテク…


 おお、緊張してる緊張してる。

 今は帰り道、交差点に差し掛かっている場所だ。

 もう少し人気ひとけのない道選ぼうぜ?

 俺の出番なくなるぞ。

 てか、そこに交番あるんだから変なことしたら捕まるからな?


 ♪~♪~~♪~♪~~♪


 信号が変わる。

 そして無言のまま歩き出す。


ウィーーーーンウィーーーーーン。


 パトカーの荒々しいサイレンが鳴っている。

 てかパトカーが一台の車を追ってすぐそこまで…

 非難!!

 いや、三下君たちは!?


「うわぁ~~~!!!」


 逃げ出すな三下ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!!!!!!!!


「………え?」


 瀬戸ちゃんが呆然としてるぞ!!!

 てか…


「危ねえ!!!!!」


 呆然とした瀬戸ちゃんに車がぶつかりそうだったが間一髪助かる…わけがない。


「あっ…!」


「グッ…!」


 瀬戸ちゃんが小さく声を漏らす。

 それもそのはず残念なことに俺は突き飛ばしただけである。

 つまり俺はねられた。

 だが、俺の体が丈夫なようで左肩と左足が以上に痛いこと意外問題なしだ。

 いや、十分問題ありだな。

 どうしようか?

 視界には三下君はいない。

 俺の目の前にいる美少女のみ。


「だ、大丈夫ですか!?」


「救急…車…呼んで…くれ」


「は、はい!!」


 瀬戸ちゃんは急いで119番通報している。

 予想以上にやばい。

 肺がやばい。

 なんか血がのどの奥から…


「グフッ…!」


「あ…あ……」


 やべえ…

 美少女の泣きそうな顔…萌え…。

 俺の脳みそには性欲と好奇心しかないのだろうか?

 いや、嫉妬もある!!

 どうでもいいな…


「泣く…なよ…。俺…は丈…夫なこと…で有…名だ…ぜ…?」


 こんなんじゃ女子は余計に泣くか…


「うっ…ぐすっ…わたしの…せいで…」


 やべ、マジで泣かせちゃった。

 笑えよ。

 …って無理があるな。

 てか、三下どこ行った。

 さっきから目線動かしているがどこにもいねえぞ。

 逃げやがったな…!三下め…!

 あ、意識が…
























「ここはどこ?彼女は居るの?」


「残念なことに俺の記憶上居なかったぞ、今はな」


 目覚めたのは知らない天井。

 でもない。

 昔、木に引っかかった靴(いじめられていた子の)を取ろうとして落ちた時以来か。

 あの時は「死なない天象ら…」

 と意味分からん噛み方をしたな。


「ここはどこ?に答えろよな、アキ」


「病院」


「ですよね~」


 当たり前だ。

 生きているのは不幸中の幸いというやつだ。


「いつもお見舞いに来ていた美少女が居たぞ」


「ま、マジで!?」


 ついに俺にも春が…


「俺の彼女」


「夜道に気をつけな!!……痛い」


 ビシッと左手で指差してやろうと思ったら固定されていた。


「おいおい。無理するなよ。四日も寝ていたんだから」


 よ、四日…

 HAHAHA!

 俺はお寝坊さんだな~!


「そういえばあの子は無事だっただろうか…?」


 つい、そんなことを口走ってしまう。


「うん?瀬戸せと ふうちゃんのことか?」


「俺が助けた人物がその子なら」


「無事で毎日お見舞いに来てくれてたぞ?」


「マジで!?!?!?」


 女の子が…美少女がお見舞いに来てくれる。

 コレだけで本来一ヶ月かかる治療も一週間で終わる!!

 いや、言い過ぎなのは分かっていますですはい…

 でも、いいじゃん。俺、彼女居ないんだし…


「フッ…。それじゃあ、元気そうだし、俺はコレで。またな」


「ああ、医者呼んでから帰ってくれ」


「………………そういえばそうだったな」


 俺はついさっきまで四日間に渡る三途の川の行き来をしていたのだ。

 実は起き上がれてすらもいない。

 早急に医者が必要だ!!





























 結果無事でした。

「すんごい丈夫な体で大丈夫ー!ククッ…」

 って先生が言っていました。

 一週間もすれば杖アリで外出OKだとか。

 でもしばらくはココに入院。

 二週間もすれば退院できるとのこと。

「退院したいいん?ククッ…」

 って先生が言っていたけどスルーしました。

 それから色々あった。

 親が「流石にしぶといな…」って言いに来たり。

 警察が謝ってきたり。

 シュウが授業抜け出してきたり。

 ちなみにそのあと先生が連れ戻しに着ました。

 た、大変だ…

 入院って人付き合いが大変なんだな…

 極めつけは……


「うぅ…」


「よしよし…泣かない泣かない…よしよし…」


 瀬戸ちゃんが来たりした。

 目が合った途端泣き出すんだもん。

 俺みたいな女性経験なしにはこうやってあやすことしか出来ない。

 背中を右手でポンポンと叩いてやる。


「…ごめんなさい」


「別に気にしてないよ」


「でも…私の性で…」


「悪いのは車を運転していた奴で君じゃあないよ」


 俺的本心は三下君だけど。

 あいつが助ければ間に合っていた。

 俺が怪我することもなかった。


「でも…」


「ん?」


「時節、怖い顔します…」


「…?ああ、それは君の彼氏君に怒っているんだよ。

 一人で逃げるから。こんなに可愛い彼女を置き去りにするとはね…」


「へ?……か、彼女じゃありません!!!!」


 おお、これは…


「ムキなるってことは…」


「ち、違います!!第一私には他に好きな人が居ます!!」


「ありゃ、そうなの?残念。口説いてみようと思ったのに…」


 結構マジで。


「え…あ……いや…」


「もう、暗くなるし、帰りな」


「ちょ、ち、違いますから!!違いますからね!?」


「ほら、帰った帰った…」


「あの…絶対勘違いしてますからね…?」


「まあまあ。また明日聞くからさ」


「絶対ですよ?」


「約束する」


「それじゃあ、また明日来ますね」


「また明日」


 彼女が最後に見せた笑顔はとても綺麗だった。

 ちくしょう…

 幸せな奴が居たもんだな…




いやーなんとなく作りました。

前書きでも書きましたがどうしてこうなった?

普通にコメディーにするつもりだったのだが…

このさい連載にでもしてみるか…?

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