第三章 17 『遭遇①』
「一体なんて事するんですかお姉様!ぐすん....予告も無しに私をカエルにするなんて、お姉様は最低です!!」
「まぁまぁ。私だって悪気があった訳じゃないのよ。これは安全が保証されてる魔法だし、ちょーーーっと悪戯ついでに魔法の実験したくて...ほら、そんなに怒ってたらせっかくの美人が台無しよ? 」
「だからといってやられた側はとっても怖いのですよ! 突然視界が低くなるし、ぴょこぴょこ飛ばないと移動出来なくなるんですから、もう二度と同じ事はしないでくださいっ!! 」
ロジェお姉様は突然変な事をしてくるからびっくりする。別に悪い人じゃないのは分かるけど、こんな事を何度も何度もされたら、私の体力が持ちません...。
変装済みのメロールとロジェの2人は、現在フルーツパフェのお店に向かって移動していた。最初カエルになる魔法を使われた時は、驚きすぎて心臓が止まってしまうかと思った。
カエルになったせいで移動がとにかくやり辛いし、何よりも自分が何されたか分からない恐怖が勝つのだ。暫くすれば元に戻った事だけが救いだけれど、幾ら優しくて強い(らしい)ロジェお姉様でもこの事は怒りたくなるものだ。
「そもそもロジェお姉様は私にでも恨みがあるんですか。じゃなきゃあんな魔法を私に対して使いませんよね? 」
「いや......別にないわよ?確かに勝手に料理大会に出る事になったのはちょっと怒ってるけど、それ以外何も文句なんてないし...でもでも! 私はこうやってスイーツ巡りが出来る友達が出来て嬉しいわよ? だからそう怒ってないで機嫌直してよ」
「ふんだっ! もうロジェお姉様なんて知りません。この猫ちゃんも暫くは返してあげませんからねっ! 」
私だって怒る時は怒るんだから。互いに護衛する関係だし、何かあった時は仕方なく守ってはあげますけど、そんな簡単に許してあげないんだからっ!
すると、ロジェお姉様が両手を自分の前に合わせ、ウインクしながら申し訳なさそうに謝ってくる。
「本当にごめんね? でもカエルになって面白かったでしょ? 視点が突然変わったり歩くのが難しかったりと新鮮に感じるだろうし、変身系魔法に慣れたらきっとこれも面白く感じるわよ! 」
カエルに慣れたらって...一体何を考えているんですかお姉様。私はそこまでのアクシデントに慣れていませんよ。
「全く面白くありませんよそんなの。というか、ロジェお姉様もそういう変身魔法を試した事があるのですか? 喋り方的にカエル以外にも色々と試してそうですが」
「えぇ。もちろんあるわよ。最近だとミヤマクワガタっていう昆虫になったりしてたわね。変わった種類の変身なら兎とか馬とか色々有るよ? 最初は私も色々とびっくりしてたけど、慣れてきたら意外と楽しくて...メルもその領域にまで来たらきっと笑えちゃうんだから! 」
ミヤマクワガタ――だけはよく分かりませんが、そんなにも沢山の種類の変身をした事あるんだ。馬は嫌だけど兎は可愛いから一度体験してみたい。
やっぱりお姉様は見込んだ通り面白い人だし、彼女から聞く話は王城にあるどの本の話よりも興味深くて、楽しいから最高だ。こういった話なら幾らでも聞いていたい。同じスイーツ好きとしていつでも甘味巡りも出来そうだし、互いに利害が一致してる護衛として最高かもしれない。
護衛なんて元々やるつもりなかったけど、きっと私が戦う前にお姉様が守ってくれるはずなので、こちらから気にするようなことじゃない...はず!
「なるほど。あんな変わった魔法を使うくらいですし、やっぱりロジェお姉様も経験済なんですね! 」
「当たり前でしょ? まぁ...正確に言えば魔法では無いんだけどアレも似たようなものだし、同じだから」
「魔法じゃないって一体何をしたんですかお姉様。もしかしてだけど違法薬物とかじゃないですよね? 」
「あははははは...そんな訳な――」
「あ...! おいてめぇ、こんなとこにいやがったのか! 今日こそは覚悟しろよ! 」
そんな話をしながら曲がり角を曲がったその時だった。目の前に青い髪をした武器持ちの巨漢な男と五人の冒険者がそこに居た。何があったのか知らないが全員こちらに敵意を向けている。
ロジェお姉様、一体彼らに何をしたんですか? 今にも相手は襲いかかってくるかもしれませんし、腕を組んで考えて事をしている場合じゃありません。
「えーっと、誰....でしたっけ? 」
――え? お姉様、この人達は知らない方なんですか!? 相手はあの有名な《霜刻の凍鳥》ですよ! というか絶対接点ありますよね? じゃなきゃ相手は怒りません!
「はぁん!? 俺達を覚えてねぇとかざけんじゃねえ! あの時の酒場の出来事を忘れたとは言わせねえぞ! こうなったらぶん殴ってでも――」
「まぁ下がっとけ。これも相手のくだらん挑発だ。俺が出る」
そう言って青髪の男が武器持ちの男を下げさせ、口を開く。
「先日の酒場ではよくもあそこまで虚仮にしてくれたな、新しく生まれた帝都イリステリアの英雄。俺は今日、この場で貴様の首を取って残りの奴らも分からせる。覚悟は出来ているな? 」
さてはお姉様、こいつらに喧嘩売ってたんですね。つまりそれだけ自分に自信があるという事――なんですよね? お姉様、私の予想が不安になるような顔をするのはやめてください!
「あー! あなた達は酒場にいたロリコンさん達ですか! すみません、私は物覚えが悪くて思い出すまでに時間がかかってしまって....」
お姉様。自分の命が命を取られそうだというのにまだ相手を煽るのですか...相手を忘れてたと言っておいて、相手をロリコンだなんて言ったら誰でも怒りますよ。
「あの時の事は手打ちにしてくれませんか? 確かにグレイ達は酒が入っていたとはいえやり過ぎでしたけど、あの子達は悪気はないんです! それにあのよく分からない薬品の事で言い掛かりをつけてきたのはそちらだし、お互い様でしょ? だからここは平和的に――」
「はぁん!? そんなめちゃくちゃな話が通じる訳ねぇだろうが! 大体、あの薬品はてめえらのもんだって確認はこっちで取れてんだよ。ここで引き下がれば《霜刻の凍鳥》の名が廃る。あれだけ挑発しといてふざけた事言ってんじゃねえぞ! 」
お姉様、本当にこの人達に何したんですか...《霜刻の凍鳥》は確か帝都の中でも結構強いパーティだし、彼らは相当な事がない限りここまで怒らないパーティなんですよ。この色んな武器を持っている狙撃手、キース・カルマンがリーダーの言葉を無視して前に出てくる時点で相当怒ってるし、やばいです。
でもこのまま言いたい放題されてるとロジェお姉様が《霜刻の凍鳥》に舐められてしまうかもしれない。私の護衛兼遊び人係として一冒険者になんて舐められてしまったらそれこそ『弱者』と判断されてロジェお姉様はお父様の手で御役御免にされてしまう。
そうなればこうやって甘味巡りも出来なくなるから私的には困る。皇女の側近としてこの関係を維持する為にもなんとしてでもお姉様の顔は立てておかなくちゃ!
「私は煽ったつもりなんて一度も――」
「おいそこの冒険者共! 私の自慢のお姉様とやる気なの? お姉様は誰よりも強い私の護衛なの。お姉様はてめぇらみたいな雑魚相手に戦うまでもないって言ってんの! 心が折れてプライドボロボロにされる前に退却しなさい! 」
指を立てて堂々と言ってやる。普段のか弱いお姫様状態ならこんな事は絶対しないが、今の自分は正体不明の賞金稼ぎメルだ。それに、メロールはか弱すぎてあまり表に出ない設定にしている以上、有名貴族や王城関係者辺りならともかく、冒険者や犯罪者達相手に私の正体がバレるはずが無い。戦うのは御免だが、顔を立てるくらいなら幾らでもやってやる。
――全ては皇女メロールの立派な遊び人係として、これからもロジェお姉様と共に甘味巡りをする為に。
「そこの嬢ちゃん。意気込みだけは一丁前だから褒めてやりたいとこだが、下がっといた方が身の為だぜ。嬢ちゃんは確かにそれなりに強いが、そのレベルじゃ俺達のロリイーネさんには勝てねぇよ。喧嘩売るのは何年も後にしてからにしな! 強くなる保証は俺がしてやっからさ」
警告してくるこのアフロの男は、確か剣術もそこそこ出来るちょっと変わった盗賊職のベイス・ターンズだったっけ。だけど私はそんな簡単に引き下がるつもりはない。そもそも私は戦うつもりなんてないし、幾ら喧嘩売ろうがロジェお姉様はきっと私を守ってくれるはず。だからここは身の安全よりもお姉様を立てるべきよメロール。
「いいや、やめない! 私の立派な護衛が馬鹿にされて我慢なりませんもの! それに私とお姉様はこれからパフェを食べる約束をしている以上、貴方達にこれ以上お姉様の邪魔はさせないわ! 」
「ちょっとメル! 余計な事は言わなくていいし、一度黙りましょ? 今からパフェを食べに行くんだったら相手を挑発する必要ないじゃない。私達は暇じゃないし、ここは穏便に。穏便に済ませるのが吉よ」
「お姉様!? ここまで言われて何も思わないんですか? あなたは今相手に下に見られてるんですよ。お姉様はめちゃくちゃ強いのに、相手はこの軽装の六人で勝てると思われてて悔しくないんですか!? 私なら絶対耐えられません! 」
お姉様、まるで全てを諦めたかのようにニコニコしながら笑ってないで早く言ってやってください! そもそも大きな実績が三つもあるんだから私の方が強いんだー! って宣言するところですよここは。私がここまでお膳立てしたんですから、その勇姿を無駄にしないでください!
「いや、別に私にプライドなんてものはないし、そもそも彼等ほどの強者と戦うつもりなんてないもの」
「...へ? お姉様、今なんと? 」
「だから私は別に戦うつもりなんてないの。そもそも災害と呼ばれる『あの』氷結熱鳥を倒せるような強者パーティ六人と戦うだけ馬鹿を見るし、これじゃあ割に合わないから私達がこんな所で戦う必要なんてないわ」
無駄に『あの』とか言って強調したり、暇じゃないって発言してたけど何か意味でもあるのかな...いや、待てよ? もしかしたら――
「......なるほど。つまり《霜刻の凍鳥》程度ならお姉様自ら戦う価値すらないと...! そういう事ですよね! 私にはちゃんと伝わってるので安心してください! 」
そんな意味合いが無ければ、相手に割に合わないだとか、戦う必要すらないとか、煽りに繋がるような発言をするわけがないですもんね! 分かってます...言いたい事はちゃんと分かってますよお姉様! だから代わりに私がちゃんと言ってやりました!
「いやいや違う違う! 私はそんなつもりなんて無くて――」
すると近くに積まれていた軽い木箱を青髪の大男が怒りに身を任せ壊していた。どうやら相当挑発が効いているらしい。
「――おいロジェとか言ったな。貴様ッ、どこまで俺達を馬鹿にするつもりだッ!」
「えーーっと...私はそんなつもりなんて無かったし、もしロリっ子が欲しくて不機嫌になってるならこのメルって子を少しの間貸してあげるし、それで許してくれない? もちろんあとでちゃんと返して貰うけど、君達の髪の色そっくりだし、あーるんと違ってちゃんとした子供だから今度こそ気に入るでしょ? だから許してくれませんか? 私は平和に過ごしたいので...」
――え? なんで急に私を売るんですか!? 流石に酷いですよお姉様! ここまで煽っておいて売るなんて事されたら私が死んでしまいます...
「だからガキは要らないと言っているだろうが! もういい、ここでも舐めた態度を取る貴様だけは俺がこの場で始末してや――」
その言葉を聞いて、ロジェはメロールを庇う形で前に出て相手の前に手を開き、一つの条件を突きつけた。
「あーもう分かった。分かったわよ! でも戦う前に一つ。一つだけ条件があるわ! こんな地味な場所じゃなくてもっと人目に付く場所で堂々とやりなさい! それが私と戦う条件よ」
お姉様、敢えて人目に着く場所で戦うなんて何がしたいんですか。私を売ると言ったり、急に人目に付く場所で戦うと言ったりと、さっきから色々とめちゃくちゃです...
△ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼
――この女、一体何を考えてんだ?
ロリイーネは困惑していた。三人について情報はほとんど出揃いつつある状態で目的の相手、それも飼い主に出会したのはラッキーだったが、目の前にいる相手の考えている事が全くわからない。
グレイやあーるんと名乗る者については戦闘方法や実績など色々分かったが、ロジェと名乗るあの魔導師については調べても何も分からなかった。
空から落下しながら魔法を使って龍の襲撃を止めただとか、やばい犯罪組織の研究所に自ら乗り込んで組織のトップを挑発しまくって組織を崩壊させただとか、怒っている高位精霊に対して堂々と土下座をして相手を倒しただとか、信憑性の低いふざけた情報が幾つかあったが、それ以外の情報や使う魔法の種類すら一切分からないのは不思議すぎる。
実績的と噂を見れば、こいつは参謀や軍師といった策を張った戦術が得意な魔導師だと思うが、謎の多すぎる相手な以上は油断は出来ないし、情報不明な魔導師なんて危険すぎる以上はキース達に戦わせる訳にはいかない。ここは代表して俺が戦うべきだろう。
結局相手に連れられるがまま大通りを暫くの間歩かされ、話しかけるタイミングを見てキースが相手に吠える。
「おいお前。いつまで俺達をこんっっな大通りを歩かせるつもりだ! てめぇが挑戦状を受けいれたんだからさっさと戦いやがれ! もしかしてだけど、てめぇのとこの仲間か誰かを探してんじゃねえだろうな! 」
「ふぇっ!? そそそ、そんな訳ないでしょ。あははは...」
相手の反応が図星にしか見えないし、ここまで来るとこれが演技なのか分からんな。大体、大通りを何分も歩くような真似をして一体何になる。そんな事をしても無駄に注目を集めるだけだろ。
戦いを受け入れるなら別に文句は言わないが、周りの注目を集めれば集めるほど、街の巡回している衛兵が寄って来やすくなるだけだ。自分から戦う事を了承しておきながらそんな馬鹿なことをするか? 普通。
――いや、待てよ。まさかこいつ、このように俺達を色々な場所に引き連れて人を集めた場所を作り、そこで戦いをやると言えば、俺達がその場所での衝突を避ける臆病者だとでも思っているのか?
一応受付嬢には目立った場所での戦闘は控えろとは言われているが、こいつの行動はその注意喚起を分かっているからこそ出来る意味深な行動に見えなくはない。だとしたらどこまでも卑怯な奴だ。この逃げ腰な立ち回りといい、こいつは最近誕生したこの国の英雄では無かったのか...?この程度の揺さぶりで戦闘の意思が折れると思われていると考えれば益々腹が立つ。その挑発、敢えて乗ってやろうじゃねえか!
「貴様は噂通り、力量が一切測りきれない謎の多い魔導師のようだな。だが貴様の真の実力は積み上げてきた実績に値していないものだと俺は見ている。俺の予想に反論はあるか? 」
ロジェについて調べても調べても戦闘の情報が一つも出てこなかったし、この気配の無さと言い、魔力以外の語る部分がないところを見たうえで改めて判断した。
――こいつは、周りの仲間の力やその時の運に助けられて実績を担がれた『なんちゃって英雄』の線がかなり濃厚だと。
実際問題、こいつの仲間であるグレイやあーるんは一目で分かるくらいには強いが、こいつは語る事が無い一般人レベルの弱者にしか見えないのが何よりの証拠だ。異常なほどの魔力がある以上はこいつが弱いとは言い切るつもりはないが、実績に伴う実力がないのであれば誰よりも戦闘能力に特化したロリイーネが負けるはずがない。
だからこそ、まずはこいつに勝ったという実績を作り、残り二匹を誘き寄せる。たまたま遭遇したからそうすると決めたのはあるが、こいつをこの大通りで倒す事が出来れば霜刻の凍鳥の名も少しは戻るだろう。
「私からの反論なんて別に――」
「反論ならある! お姉様は自信が無いから自分を下げるところがあるけど、私の護衛としてそこまで馬鹿にされて黙ってるわけにはいかない。その言葉、今にでもお姉様がその言葉を取り消してみせるから覚悟しなさい! 」
というかさっきから隣にいるこの威勢の良いガキは何者なんだ? この年齢で青い髪の少女と言えば、この国の皇女が思い当たるが、皇女は短髪だし、ここまで勝ち気な人だと言う情報は聞いた事も無い。良い目をしているからこいつは成長すれば強くなるだろうが、この実力と年齢だと俺どころかベイスにすら勝てんぞ。
「お姉様、どうするんですか? 周りの見物人もそこそこ増えてきてますし、目立つのが嫌なら早く決着を付けないと...」
ロジェと名乗る女が深く考え込む。きっとどう動くか考えているのだろう。このガキは弟子なのかは知らないが、少なくともこの数の人の目や弟子の前で堂々と逃げ出すような馬鹿な真似はしないはずだ。相手は一体どう出るつもりだ...?
暫くすると、ロジェと名乗る女は両手を自分の前に合わせながら音を出し、周りの注目を自分に集めてこう発言した。
「よし、こうしましょう! メル、あなたの実力ならきっとあのロリコンも返り討ちに出来るわ! だから相手するのは任せたわよ。何かあったら私がサポートしてあげるから死ぬ気で頑張りなさい! そもそもそこまで威勢の良い事言うなら自分で戦いたいって事なんでしょ? 」
その言葉を聞いて、発言した本人以外全員が凍り付き、周りの観客までもがざわつき始める。そうなるのも無理はない。どう見ても実力に差がありすぎる対戦カードだからだ。
「....へ? ちょ、お姉様!? 私はそんなつもりはなくてですね――」
「止め....んのか? このガキに戦わせても勝てない事くらい貴様も分かってるはずだ。一体なんのつもりだ? 」
「ええ、こちらからは止めませんよ。だって相手を挑発したのはメルだし、そもそも私は誰よりも平和な世界になる事を願う平和主義者ですから、あなた達に手を出すつもりはありません。なにより私程度の実力じゃあなた達に敵いませんからね。言っとくけどメルは見た目以上に強いし、きっと勝てるわ。がんばえーメル! ファイトー! ふれっ、ふれっ、レッツゴー!」
なん...だと!? こいつはあれほどの大きな実績を成し遂げる事が出来る程の実力を持つくせに、何故格下なんかに戦いを任せるんだ!ふざけんじゃねえ---自分で売った喧嘩くらい格下に任せてないで自分で処理しやがれ!
それに、何が『私程度の実力じゃあなた達に適いませんから』だ。まるで実力差がありすぎて自分が戦うまでもないみたいな言い方しやがって....俺達の実力がてめぇよりも上な事をここで証明してやるわ!
ロリイーネはすぐさま手元のハルバードに手をかけ、馬鹿にしているようにしか聞こえないふざけた応援をするアホ毛の女だけを目掛けて、武器を振り下ろしてやった。




