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第三章 16 『料理の腕前』

「さてと、とりあえず二人にはここで待機してもらうとして...何作ろうかしら」


 ロジェは一人台所で何を作るか悩んでいた。何にせよ久しぶりに料理をするのだ。幾ら包丁補正があるとはいえ上手くいくかは分からない。


「というかこの分厚い料理本買ってきたけど――これだけレパートリーがあるなら何作るか少し悩むのよ。材料は色々あるけど何がいいかな」


 料理本を見ればチャーハン、ソテー、スープ、照り焼きなど色々な料理の作り方が載っている。見れば見るほどお腹が空いてくる程に美味しそうなイラストが載っているし、いつかここに載っている料理すらも簡単に作れるようになりたいものだ。


「今回は久しぶりだし出来る限り簡単な方がいいよね。難しいと失敗するかもしれないし...うーーーん」


 その時、ロジェの目に1つの料理が目に止まった。その料理は『トンカツ』だった。


「よし、これよ! これなら私でも出来るかも! 」


 そう言ってロジェは調理に取り掛かり始めた。


 まずは先日この街に帰る途中に大量に狩ったせいで、余っていたオーク肉を冷蔵庫から取り出し、例の包丁でオーク肉を厚めに切る。そして肉の筋に切り込みを入れ、包丁の背で叩きながら形を整える。包丁の背で叩くたびに肉の繊維がほぐれ、白い脂がじわりと滲む。


「思ったよりこの包丁...切れ味良くないわね。まぁこんな変な形してるし当たり前だろうけど、すっごい切りにくくて困るし、何とかならないかしら…」


 なんというか...こう、刃が全くない何かで硬いものを切っている感覚だった。こんなスタートだと幸先が不安すぎるよぉ...


 そんな不安を他所に、切った肉に市販の胡椒をまぶし、小麦で作られた料理用の粉を付ける。

 そしてそこから溶いておいた卵に肉を浸け、パン用の料理粉を付ける作業を数回繰り返す。料理本に載っている情報曰く、これを繰り返せば、トンカツの衣がサクサクになるらしい。


 そして料理用油を入れた大きな揚げ物容器を魔力コンロの上に置き、ロジェの魔力を消費して熱を加える。そしてある程度油が温もったら肉を投入し、綺麗な狐色になるまでじっくり揚げていく。衣が油の中で花開き、黄金色へと変わっていった。立ち上る香ばしい匂いがロジェの食欲を強く掻き立てた。


 うんうん...すごく良い感じに出来たんじゃないかしら! 包丁の腕も相まって最高の料理になってる気がするわ!


 そして肉の両面が綺麗な狐色になった瞬間肉を揚げるのをやめ、トンカツに刃を当て切っていく。


 ――あれ? 今、なんか一瞬凄い音した気がするんだけど気の所為かな? まぁいつも変な音は鳴るんだけど、今回は一瞬過ぎて鳴ったかどうか不安ね...それ聞いてないと料理が上手くいった気がしないのになぁ。


 そんな感じで料理に奮闘していると、サビサウン三重がけの効果がきれたのかグレイ達が使われていない個室から出てきた。二人は今にでも死にそうな顔をしているのだけれど、個室で二人は何があったのかな? あの部屋には何も置いてなかったはずだけど…


「で、お前は何作ってたんだ? 相変わらず見た目だけは完璧な料理だが」


「ふっふっふ。聞いて驚かないでよ? 今日作ってたのは...そう、オーク肉のトンカツよ! 包丁のおかげで味はいつも以上に美味しいのが保証されてるはずだし、きっと美味いから二人ともとも楽しみにしてなさんな! 」


「すんすんすん。美味しいそうな匂いでい、いいね...けどロジェちゃん、今日はちゃんと本通りに作ったんだよね? 何か変なものとか入れてたりしないよね? 」


 一体何を言ってるのかしらこの子は。私の料理はいつだって手順通りだし、二人とも私が不味い料理を食わせる悪魔だとでも思ってる? いつもみんな泣きながら食べてくれるのに何がそんなに心配なのよ。


「大丈夫! 今日の料理はいつも以上に丁寧に作ったし、包丁の力もあるのよ! だから得とご賞味あれ! 」


 そう言ってロジェは笑顔を浮かべ、二人を席へと案内した。なんか二人の顔が真っ青なんだけど、本当に何があったのかしら...幽霊とかいるならちょっと怖いなぁ。



△ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼



「はぁ、もう嫌な予感しかねぇ。見た目だけはいつも通り完璧なのに、今日はどんな鬼畜料理を食わされるんだ俺達」


「グレイちゃん、生きてる保証は出来ないけど、もし生き残れたら僕が何とか生き返らせるから、グレイちゃんが生きてたら僕の治療もしてよ? 」


「....ったりめぇだろ。お前を見捨てるつもりはねえよ」


 グレイ達が座っている食卓は地獄なような空気が流れていた。空気だけを見れば死を待つ受刑者の気分だ。

 何を食わされるのか分からない恐怖と、生き残れるかの不安で押し潰されそうになるし、何よりあいつをどう傷付けないかを考えなければならない。余計な事を言えばこの料理の特訓に付き合わされるからである。


「でもさぁ。相変わらず料理の見た目だけは完璧なんだよねぇ。なのになんで味だけがあんな感じになるんだろ? 味覚音痴ってわけじゃないじゃん? 」


「それだけは俺にも分からねえ...あいつは昔っから味付けだけが下手なんだ。料理本を見て作っても何故か失敗するし、本人はめちゃくちゃ美味いと思ってるから原因は分からん。なんでなんだろうな? 」


 これだけは永遠の謎だ。一度隣で料理を見て指導した事はあるが、材料の配分を間違えてるわけでもないし、料理に火を通しすぎてる訳でもない。


 ――なのに何故か絶望的に不味いのだ。もはやこれは彼女の才能か何かなんじゃないかと思うレベルである。


「ふーーん。原因は分かんないけど、味だけでもどうにかなんないのかなぁ、あれ。ロジェちゃんの料理に付き合わされる度に僕の鋼の心臓がボロボロになってくんだよねぇ」


 そんな事を言っていると、ロジェが回転しながらウキウキで料理を運んできた。見た目だけは綺麗な狐色をした完璧なトンカツである。包丁補正もあるので多少マシになってるとは思うが、どこまでカバー出来ているのか分からない以上、まだ恐怖が勝つ。


「おっまたせー! ちゃんと全員分作ってきたからみんなしっかりと楽しんでね! 今日のは自信作だから絶対美味しいよ! 」


 心配しかない。いくら包丁があるとはいえ、普段の味を知ってるから嫌な予感しかしねえよ。


「...念の為もう一度確認するけど、お前さ、本当に何も変な物入れてねえよな? 」


「はぁ? 私がなんか変なの入れてると思ってるわけ? 私がそんな食べられなくなるほどの物を入れるわけないでしょ。今日の料理も手順通りだから、心配する必要なんてないわよ! もう、グレイったら心配性なんだから...ほらほら! 早く食べてみなさい! 」


 試しにトンカツを箸で掴んでみるが、ただのトンカツなのに『とろとろ』と言う変な音が一瞬聞こえた気がする。絶対鳴っちゃいけない音が聞こえるんだけど、本当に何を使ったんだ?


 命を捨てる覚悟を決め、トンカツを口にする。


 あれ...? 意識が飛ばないなんて珍しい...妙だな。普通なら頭はおかしくなって意識を失うような不味さをしているはずだけど、なんで今回は我慢すれば食べられる程度の不味さなんだ?


 トンカツを口にすればたまに『とろとろ』という聞こえてはいけない音がするが、衣が基本『サクサク』言っているし、ちゃんと原型を留めているだけまだマシだ。

 味は相変わらず不味いが、普段よりもちゃんとした料理を食べれていると考えるだけで涙が止まらない。多分二枚目を食ったら確実に体調不良を訴えると思うけど。


 まさか――これが例の包丁の力なのか!? というかあの包丁は天にも昇る味になるはずなのにまだこれだけ不味いって...こいつの料理センスは本当にどうなってんだよ!


「おやおや? グレイったら。まさか私の料理がそんな泣くほど美味しかったの? 泣きすぎて箸が動いてないじゃない。味わってるってんなら全然良いんだけど、少しくらい感想聞かせてよ! 」


「俺は今、自分の下で普通の料理を食べれた事に感動しているんだ...今までは腐りきったナマコみたいなこの世の終わりみたいな味をしていたのに、今は腐りかけのナマコみたいな味をするし最高だ。今回は罰ゲーム感が全くねぇ...」


「それ、結局どっちにしても腐ってるから意味ないじゃない。てか絶対私の事馬鹿にしてるでしょ! そんな評価は食べられるトンカツに失礼でしょ! 謝りなさい! 」


「ぐす...僕も涙が止まらないよロジェちゃん...だって普段だったら干物になる前の生臭い魚を直で食ってる気分だったし、死にかける感じの強烈な後味があったけど、今回はそれがないんだもん! 言うなれば今の料理は新鮮な魚が干物になって半年くらい放置された呪物を食わされてるって感じだし、料理がとても上手くなったねロジェちゃん! 」


「はーーーぁ? ま、まぁ? 料理が上手くなったのは認めるわ。けど二人ともなんか評価が酷くない? 私の料理はこんなに美味しいのに言い方って物があるでしょ言い方が! もっと美味そうに聞こえるように評価しなさいよ! 」


 しまった。こいつの料理はまだまだ不味いけど、なんとか食べられる事への感動っぷりについ本音が出ちまった。このままじゃこいつの手料理を食い慣れてきた俺達以外が食えば確実に死人は出るだろうが、ギリギリ救え―――――るかもしれない領域にいる。


「いやいや。僕達は褒めてるよロジェちゃん。キルメだって美味しそうに食べてるじゃん! あの雑食のキルメが嫌がってない時点で美味しいのは確定してるでしょ? 」


「夜明けのときだ....」


「もーいいもん! 二人には二度と料理作ってあげないし、オークションの時に行われる料理大会が終わるまでの間は、絶対口を聞いてあげないんだからっ! 」


 正直料理は二度と作って欲しくないが、この腕のまま放置されたら本当に死人が出かねない。味覚改変用のポーションだって生成が間に合うかわかんねえってんのに、そんな事されたらこいつが本当にテロリストとして監獄に連れてかれちまう。それだけは避けなくてはダメだ。


 グレイは慎重に言葉を選びつつ、口を開いた。


「......俺はな。ロジェの手料理を食べれて嬉しかったんだ」


「な、何よ急に。そんな事言ったって私の機嫌が直るほどちょろくないわよ。舐めないでよねっ! 」


「機嫌を直すために褒めてるとかじゃなくてな。お前が気持ちを込めて作ってくれた事が分かる手料理を口に出来て嬉しいんだ。気持ちを込めて作った料理ってのは味が違うからな」


 嘘は言ってない。味はともかく、トンカツ見た目はいつも以上に輝いて見えたし、気持ちを込めて作ってたのはよく分かる。この言い方ならアレが美味いとも不味いとも言ってないし、これならあいつも傷つかねえだろ。


「..............それが、どうしたってんのよ」


「確かに久しぶりに食ったからあんな変な比喩表現をしちまったが、それだけ俺達が味わって食ってたって証明になるだろ? お前の料理に対する気持ちを感じられてとても嬉しかったんだ」


「.......」


「だから機嫌を直してくれよロジェ。その料理大会? とやらにお前も参加するんだろ? だったら優勝出来るよう俺がアドバイスしてやる。だから俺達にも手伝わせてくれ」


「そ、そうだよロジェちゃん! 正直なんでそんなのに出るのか知らない、けど僕達も手伝わせて欲しい! そんな楽しそうな大会を独り占めするのはズルだよ。キルメもそう思うでしょ? 」


「夜明けの時だ!」


 グレイの言葉を聞いた辺りからずっと赤面し、その場から動かなくなっているロジェを見つめてやる。そして暫くするとロジェは口を開いた。


「なぁんだ! 2人とも私の料理の魅力をよく分かってるじゃない! それならそうと最初から言ってくれたら良かったのにぃ! 」


 そう言ってロジェが軽くグレイの背中をバシバシ叩いてくる。彼女の機嫌がいい時にしてくる行動のひとつだ。ロジェという生き物は本人が思ってる以上にちょろいのである。ちゃんと褒めて欲しそうにしている所を褒めてやればこうやってすぐにデレる所がある。


「さ、そうと決まったら沢山食べて! 大量に作っておいたから! 」


 そう言って十枚以上のトンカツを机の上に並べてきた。どうやら想像以上に張り切って作っていたようだ。


 ――今回はまた食えるだけマシだけど、ちよっと褒めすぎたか?流石にこの量を食べ切るのはきついぞ...



△ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼



 次の日、ロジェはキルメと共に庭に置いてあるよく分からない魔法生物相手に魔導書の魔法を使って練習していた。今日のロジェはかなりご機嫌である。


「ふふんのふん♪ まさかあんな喜んでもらえるなんて思ってもなかったなぁ。最初聞いた時は馬鹿にしてるようにしか思えなかったけど、グレイにあそこまで褒められるなんて最高じゃない! 」


 朝起きてから飯を作ると言おうとした瞬間、全力で止められた理由は理解出来なかったが、まぁ二人なりに何かあるのだろう。朝から彼らは家に居たくないのか逃げるように飛び出ていったし、ロジェも今日は家の外に出る気はないので別に護衛が居なくても構わない。


 今日こそはこっちに届いた魔導書に載ってある魔法を練習するのだ!


 そう決めてからかれこれ3時間が経過しているが、魔法の練習というのは基本的に飽きが来ない。もちろん派手な魔法が決まった時も楽しいが、それ以上に出来なかった物を練習して取得するまでの過程はワクワクするし、それが出来た時の達成感は何度経験してもそれに勝る物はないと断言出来る。


「とりあえず機嫌もいいし、次はこの魔法を練習しよっと。えーっと........手を限界まで開いて目を閉じ、脳内で渦を巻くように魔力を練る――そして人差し指と中指だけを相手に向けて魔法の効果を正確に想像――最後に『フロッグ・クロック』と唱え...る! 」


 すると目の前にいたスライム状の狼に変化が起こった。今回使った魔法は『一定時間の間だけ相手をカエルに変える魔法』だ。成功していればこのスライム状の小さな子供狼も立派な殿様ガエルに変わるはず。


 ――そのはずなのだが、目の前にいたのはカエルではなく、小さなオタマジャクシだった。


「あれ? ちゃんとカエルの姿を想像してたはすなのになんでオタマジャクシになっちゃうんだろう」


 魔法を使う上で最も大切なのは想像力だ。魔法を使う際には魔力を練る練度だとか、術を使う上での術式構築力だとか、色々必要にはなるが、結局一番大事なのは『自分が魔力を使用して何を再現したいのか』だ。


 脳内に想像した物を魔力を借りて現実世界に再現するのだから、再現したい内容を正確に出来るかによって攻撃の威力や持続時間が大きく変わるので、優秀な魔導師ほど想像力が豊かな傾向にある。

 魔法というのは想像力が異常なくらいあって、術式の構築もしっかりすれば基本的に何でも再現出来るので、ヒューのめちゃくちゃな要望を叶えてしまうリンのように、天才と呼ばれる魔導師の魔法には基本的に不可能はないのである。


「うーーん...オタマジャクシにするのは悪くないけどこれ強制解除出来ないから人に使うなら慎重にやんないとだなぁ。このスライムはグレイが私達だけ襲わないようにしてるから安全なだけだし、魔導書にも身体能力がカエルになるだけって書いてるから、人相手にやれば普通に襲いかかってくるよね多分」


 グレイの試作品は基本的にロジェ達を襲わないように設定されている。だからこそこういう魔法実験では、魔法が成功しても被害者の身の安全まで保証されるかは分からないのだ。


「この魔法、強い相手には効かないっていう弱点はあるけど是非とも覚えたいわね。この魔法は消費魔力が多い分、使いこなせたら帝都を歩く上での護衛なんて要らないし、厄介事に巻き込まれても抗えるもかもしれな――」

「これ、お姉様がやったのですか?見たことも無い魔法だし凄い...」


 突然後ろから聞こえた声に驚き、即座に振り向く。するとそこには昨日見た青髪の美少女、メロールが驚いた表情をして立っていた。


「うわビックリした!? な、なんでメルがこんなとこに居るのよ! この家は教えて無いはずだし、すぐには特定出来ないはずでしょ? どうやって入ったの? 」


「へへへ。昨日ロジェお姉様がこの空き地に入ってくところを私自慢の仲間が見てましたから。ちょーーっと入るのに時間が掛かりましたけど、私の身体能力があれば罠が発動するまでに動けますのよ! 凄いでしょ? 」


 もしかしてだけどこの子、あーるん並に動けるのかしら。多分あそこまでの戦闘技能は身についてないだろうけど、並程度あるだろうし凄い...流石王城の子ね。


「それでお姉様、今日は何する予定だったのですか? 私は王城に居ても暇だったのでちゃんと手続きをして抜け出してきたのです! 遊び人係として、私をちゃんと楽しませなさい! 」


「ちゃんとした手続きって...どうせまた勝手に抜けてきたんでしょ? それに、私の魔法実験なんて見ててもあんま面白くないわよ。変わった魔法は使うけど最初は失敗する事のが多いもの」


 そう言ってロジェは、近くにあった魔導書を一つ手に取ってメロールに渡してやるが、彼女は眉間に皺を寄せながら困ったような表情を浮かべて本を読んでこう言った。


「うーーーん...確かにこの本は私には読めない字で書いてあるし、これなら少し退屈かもしれませんね...けど、私はロジェお姉様の練習なら幾らでも付き合いますよ! 王城で本読んでるよりは楽しいですから! 」


 王城ってそんな暇なのかな…御伽噺で出るような王女様って結構生活が充実してるイメージあったんだけど、どうやら現実は違うらしい。知りたくなかったよそんな事。


 というかなんかスイーツ食べたくなってきたなぁ...昼ご飯食べてから結構時間経ってるし、こうやって何時間も魔法を再現するのはかなり頭を使うから、そろそろ甘味が欲しくなってくる。


「あ、そうだ! メル。良い感じのスイーツのお店知らないかしら。別に家にあるスイーツでも良いんだけどさ私は今あなたのおすすめを知りたいの! 良ければ案内してくれないかしら」


「スイーツですか...よろしい。それなら私にお任せ下さい! ロジェお姉様も知識はあるみたいですが、私の方が凄いと言わせるほどの名店に案内してあげましょう! そういう事なら私にお任せ下さい! 」


 そうしてメロールの機嫌を取り、ウッキウキで外に出ようとする彼女に向かってロジェは魔法の内容を確認する為にも少し悪戯をしてやった。


『フロッグ・クロック』

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